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十七歳の硫黄島

文春新書 544

出版社名 文藝春秋
出版年月 2006年12月
ISBNコード 978-4-16-660544-6
4-16-660544-5
税込価格 968円
頁数・縦 262P 18cm

商品内容

要旨

志願兵として玉砕の地・硫黄島で戦い、傷つき、壕の中で生き延びること約三ヵ月。硫黄島で死んだ仲間達を思い続け、六十一年目に初公開する少年兵の心と身体に刻まれた戦争。

目次

第1章 米軍上陸は近い
第2章 情報収集
第3章 米軍上陸
第4章 摺鉢山の日章旗
第5章 砲撃と負傷
第6章 玉名山からの総攻撃
第7章 壕内彷徨
第8章 一瓶のサイダー
第9章 石棺

おすすめコメント

日本の勇者たちの激戦の島で、玉砕の後にいかなる苛酷な戦争が続けられたか。17歳の少年兵が綴る国宝級の戦争本。NHK放映で話題。「玉砕の一語で、あの島で死んだ仲間たちの思いが誰にも知られることなく消えてしまう。それに耐えられるのか?」17歳の志願兵として硫黄島で戦い、傷つき、飲まず食わずで生き延びること3ヶ月。著者の秋草さんは今年の夏、NHKスペシャル「硫黄島玉砕戦―生還者61年目の証言」への出演を契機に、戦後ずっと筐底(きょうてい)に秘していた往時の記録を公開する決心をしました。人間が正視しかねる戦争の姿を、17歳の目で誠実に書きとめた、イーストウッド監督にも読ませたい貴重な戦争本です。 

著者紹介

秋草 鶴次 (アキクサ ツルジ)  
昭和2(1927)年、群馬県山田郡矢場川村(現在は栃木県足利市)生まれ。海軍を志願し、横須賀海軍通信学校卒業後、海軍通信兵に。昭和19年7月に硫黄島に派遣される。総攻撃には重傷を負っていたため参加できず、玉砕戦後も三ヵ月間生存して、九死に一生を得る。捕虜となってアメリカ各地を移送され、昭和21年1月に復員。東武鉄道勤務を経て、現在、自営業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)