• 本

プロ野球「衝撃の昭和史」

文春新書 881

出版社名 文藝春秋
出版年月 2012年10月
ISBNコード 978-4-16-660881-2
4-16-660881-9
税込価格 825円
頁数・縦 232P 18cm

商品内容

要旨

数々のドラマに彩られた昭和のプロ野球。江夏の21球は球史に残る名勝負として称えられ、巨人の大エース沢村の名は今も褪せることがない―。だが、その舞台裏には、これまで明かされることのなかった新事実が埋もれていた。

目次

江夏の二十一球は十四球のはずだった―球史に残る日本シリーズ「広島vs.近鉄」封印された真実
沢村栄治、戦場に消えた巨人への恩讐―「温厚だった父が“許せない”と…」ひとり娘が語り始めた
天覧試合、広岡が演出した長嶋の本塁打―八回表一死二、三塁。絶体絶命のピンチに仕掛けられたトリック
初めて明かされる「大杉のホームランの真相」―「一〇〇%ファウルだった」七八年日本シリーズ1時間19分中断の舞台裏
江川の投じた最速の一球―「百マイル出ていた」怪物が渾身のボールを投げられたわけ
宿敵阪急を破った野村野球の原点―七三年プレーオフで魅せた“弱者は敗者に非ず”の真骨頂
遺恨試合オリオンズvs.ライオンズ、カネやん大乱闘の仕掛け人―貧乏球団はなりふりかまわぬ観客動員アップ作戦を決行した
落合博満に打撃の師匠がいた―見て盗んだ“オレ流”バッティングの原点
ジャイアント馬場は好投手だった―巨人の星を目指した若者がたどった数奇な運命
打倒王貞治「背面投げ」の誕生―「角度を変えて投げる」バッテリーが編み出した秘策は通用したか
三連勝四連敗、近鉄加藤「巨人はロッテより弱い」発言の真相―「発言に後悔はしていませんが…」“猛牛”を襲った負の連鎖
「清原バット投げ事件」の伏線―「インコース攻めで、ぶつけられてばかり」清原は先輩に弱音を漏らしていた

おすすめコメント

かつて日本のプロ野球では、かくも熱い人間ドラマが繰り広げられていた――。広島対近鉄の日本シリーズにおける「江夏の21球」をめぐっては、広島のサードだった三村や、近鉄の三塁ベースコーチだった仰木などからの証言を紐解きながら、従来と異なる視点で、真実に迫る。ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグらと対戦した沢村栄治については、意外な夫婦関係を浮き彫りにする。さらには上田監督の抗議が1時間以上におよんだ阪急とヤクルトの日本シリーズ、昭和34年の初の天覧試合の後日談など、これまで語られることのなかった12本の球界秘話が明かされる。月刊「文藝春秋」で反響を呼んだ特別連載待望の新書化。

出版社・メーカーコメント

江夏の21球の新証言、長嶋茂雄天覧ホームランの後日談、沢村栄治の意外な夫婦関係――初めて明かされる10篇の球界秘話!

著者紹介

二宮 清純 (ニノミヤ セイジュン)  
1960(昭和35)年愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーランスのスポーツジャーナリストとして独立。プロ野球、MLBの他、五輪は冬季を含め8回、サッカーW杯は5回取材。株式会社スポーツコミュニケーションズ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)