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ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力

文春新書 1027

出版社名 文藝春秋
出版年月 2015年5月
ISBNコード 978-4-16-661027-3
4-16-661027-9
税込価格 880円
頁数・縦 266P 18cm

商品内容

要旨

在日コリアンへ罵詈雑言を浴びせかける街頭デモが問題視されるヘイトスピーチ。差別的言辞はなぜ止まないのか?「愛国」を楯に排外主義を煽る差別の現場を、新大宅賞作家が徹底検証する。

目次

第1章 暴力の現状
第2章 発信源はどこか?
第3章 「憎悪表現」でいいのか?
第4章 増大する差別扇動
第5章 ネットに潜む悪意
第6章 膨張する排外主義
第7章 ヘイトスピーチを追いつめる

出版社・メーカーコメント

2013年の新語・流行語大賞にノミネートされた「ヘイトスピーチ」なる現象は、年を追うごとに拡大している。当初は、東京・新大久保界隈における在日韓国・朝鮮人に対しての罵詈雑言ばかりが注目を集めていたが、いまや対するヘイトスピーチは全国規模に拡散。また、Jリーグのサッカー会場に貼られた「JAPANESE ONLY」という横断幕が、民族・国籍の差別を助長するとして問題視されもした。さらに、ヘイトの矛先は、中国やイスラムにも向けられている……。はたして、被害者を生み出すばかりの「排外主義」、この拡大を食い止める術は、あるのだろうか? ネットの中で醸成された右翼的言動、いわゆる「ネトウヨ」が、街頭デモにまで進出してきたのは何故なのか? その代表格とされる「在特会」とは一体、どんな組織なのか? デモに参加するのはどんな人たちなのか? こうした幾つもの疑問に答えるのが、本書。在特会問題を取材しつづけ、2012年には『ネットと愛国』で講談社ノンフィクション賞を受賞した実力派ジャーナリストによる、「ヘイトスピーチ」問題の決定版!

著者紹介

安田 浩一 (ヤスダ コウイチ)  
1964年生まれ。静岡県出身。「週刊宝石」「サンデー毎日」記者を経て2001年よりフリーに。事件、労働問題などを中心に取材・執筆活動を続けている。2012年『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』(講談社)で第34回講談社ノンフィクション賞受賞。2015年には「ルポ外国人『隷属』労働者」で第46回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)