• 本

司馬遼太郎エッセンス

文春文庫

出版社名 文藝春秋
出版年月 1996年8月
ISBNコード 978-4-16-741102-2
4-16-741102-4
税込価格 427円
頁数・縦 213P 16cm

商品内容

要旨

1985年に世に出た本書は、司馬文学理解のもっともふかい到達点として、いまなお不滅の光をはなつ一冊だ。司馬遼太郎という作家の出現によって、わが国ははじめて成熟した人間描写をえた。その作品群をもぎたての果実として味わい得るのは、同時代人としてまさに天恵である、と著者は語る。現代最上の司馬文学案内書である。

目次

智に生きる者の宿命『播磨灘物語』
日本の近世をつくった人物『覇王の家』
人間性を象徴する政治の力学『翔ぶが如く』(一)
革命家にして仁者という巨大な矛盾『翔ぶが如く』(二)
新国家の創世期に不可避の対立『翔ぶが如く』(三)
近代化への怨念が一掃される為の悲劇『翔ぶが如く』(四)
緻密な想像力の凝縮で映写された人類的存在『空海の風景』
人間の情念が絡みあって出来る世間『胡蝶の夢』(一)
日本人の人間関係を形成する伝統の基底『胡蝶の夢』(二)
日本人および日本社会の特性を照らしだす『菜の花の沖』〔ほか〕