• 本

苛立つ中国

文春文庫 と17-2

出版社名 文藝春秋
出版年月 2008年7月
ISBNコード 978-4-16-771795-7
4-16-771795-6
税込価格 628円
頁数・縦 292P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 筆者は北京大学に留学した経歴をもっている。中国語を話せ、人脈もあり、それに裏付けられた情報が豊富にあり、分析をしている。ニュース(中国政府の公式)からは分からない現実が描かれている。2005年の反日デモは北京でも計画されていて、それは政府によって阻止された。反日デモが政府転覆に向けられることを恐れた政府の強い意志であったと、政府高官のインタビューを採っている。現在中国の底流に流れる動きがわかる好著。

    (2008年8月24日)

商品内容

要旨

西安の日本人狩り、尖閣諸島への不法上陸、そしてサッカー・アジアカップの暴動。相次いで起きた中国の反日運動は、2005年4月の反日デモで頂点に達する。過激な運動を煽ったのは一体誰なのか?中国共産党か、民間の反日活動家か、それとも―。徹底した現地取材で、台頭する中国のナショナリズムの核心に迫った意欲作。

目次

第1章 膨張する反日エネルギー
第2章 西安の日本人狩り
第3章 反日運動の「七勇士」
第4章 迷走する香港
第5章 靖国神社参拝の是非
第6章 中国人を味方にできない日本企業

著者紹介

富坂 聰 (トミサカ サトシ)  
1964年、愛知県生まれ。北京大学中文系に留学後、週刊誌記者を経て作家活動に入る。『龍の伝人たち』(小学館)で小学館ノンフィクション大賞優秀作を受賞。豊富な人脈を活かした中国のインサイドリポートを発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)