中国 詩心(うたごころ)を旅する
文春文庫 ほ16−2
| 出版社名 | 文藝春秋 |
|---|---|
| 出版年月 | 2016年5月 |
| ISBNコード |
978-4-16-790622-1
(4-16-790622-8) |
| 税込価格 | 913円 |
| 頁数・縦 | 217P 16cm |
商品内容
| 要旨 |
「帰りなんいざ」―陶淵明の詩は、日々の生活に疲れた心に響く。子どもの頃から親しんできた漢詩の言葉に、自らの心情を託し、慰めを見出してきた著者が、杜甫、李白、王維はもちろん、王羲之や八大山人ほか書家・文人の名言名句の舞台を巡る、細川護煕流「中国歴史紀行集」。写真と書画もふんだんに、いざ時空を超える旅へ。 |
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| 目次 |
孔子―逝く者は斯くの如きか、昼夜を舎かず‐北京市・故宮 |



おすすめコメント
李白、杜甫、王維、杜牧、陶淵明、白楽天、文天祥……細川元首相が幼少の頃から親しんできた漢詩・漢文の名言名句を手がかりに、それらの縁の地を訪ねた。たとえば、杜甫の「国破れて山河あり」の舞台となった長安を旅し、唐の詩人たちが活躍した往時の都を偲ぶ。また、陶淵明の「帰りなん いざ」に導かれ、名勝と謳われた廬山へ。さらには、蘇東坡が「人生夢の如し」と謳った古戦場である赤壁を訪れ、『三国志』の時代に思いを馳せる――。詩人に限らず、達磨や玄奘といった僧侶や、王羲之や八大山人のような書家や画家も登場するが、それらも細川氏が「詩心(うたごころ)」を感じた人選なのである。中国全土を巡り、四十八話をつづった細川護熙流「中国歴史紀行集」。旅愁を誘う撮り下ろし写真や、筆者自ら旅の印象を描いた絵画や書もふんだんに盛り込んでいる。コンパクトな文庫版が、知的中国再発見の旅へと誘い、よき旅のお伴にもなることだろう。