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白墨人形

文春文庫 チ13−1

出版社名 文藝春秋
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-16-791699-2
4-16-791699-1
税込価格 1,100円
頁数・縦 438P 16cm

商品内容

要旨

1986年の夏、12歳のエディと友人たちが見つけたバラバラ死体。終わったはずだった事件が、30年後のいまよみがえる。チョークで描かれた棒人間とともに。少年小説の切なさと、サイコ・スリラーの恐怖を繊細かつ大胆に往還し、恐るべきラストが待ち受ける。S・キング激賞、世界40カ国以上刊行の傑作が文庫化。

出版社・メーカーコメント

スティーヴン・キング強力推薦! 少年時代の美しい思い出と、そこに隠された忌まわしい秘密。 最終ページに待ち受けるおそるべき真相。 世界36か国で刊行決定、叙情とたくらみに満ちた新鋭の傑作サスペンス。 あの日、僕たちが見つけた死体。そのはじまりは何だったのか。僕たちにもわからない。みんなで遊園地に出かけ、悲惨な事故を目撃したときか。白墨のように真っ白なハローラン先生が町にやってきたときか。それとも僕たちがチョークで描いた人形の絵で秘密のやりとりをはじめたときか――。 あの夏。僕には四人の友達がいた。太り気味のギャヴ、不良を兄に持つミッキー、シングルマザーの息子ホッポ、そして牧師の娘ニッキー。不良たちに襲撃されることも、僕がニッキーへの恋に胸を焦がすこともあったが、この日々が終わるなんて考えもしなかった。 でも町では悲劇に至る不和が広がりはじめていたのだ。僕の母の診療所への反対運動をニッキーの父が煽り、ミッキーの兄に悲劇が降りかかり、少女の妊娠騒ぎが起こる。大人たちのあいだにも、僕たちのあいだにもヒビが入りはじめた。 そして、あの事件が起きた。あの子が殺された。森で。バラバラになって。見つけたのは僕たちだった。でも、頭部は見つからないままだ。 30年が経った現在。白墨人形の絵とともに、あの事件が甦る。あの人が死んだことで、事件は解決したはずなのに。 20年ぶりに帰郷したミッキーは言った。「おれは真犯人を知ってる」。僕はかつての友人たちとともに、あの夏の秘密を探りはじめる……。 光に満ちた少年時代のノスタルジーと、痛ましい犯罪の悲劇とが交錯し、最終ページに待ち受ける最後の一撃。巨匠キングが自ら「わたしの書くものが好きなら、気に入るはず」と激賞した話題作が文庫で登場。 第2作『アニーはどこにいった』も絶賛発売中!

著者紹介

チューダー,C.J. (チューダー,C.J.)   Tudor,C.J.
イギリス、ソールズベリー生まれ。現在はノッティンガム在住。声優やコピーライター、犬の散歩代行などの職を経て、30代なかばから作家を目指す。デビュー作の『白墨人形』はイギリスで9つの出版社による争奪戦が行なわれる話題作となり、世界40カ国以上で刊行
中谷 友紀子 (ナカタニ ユキコ)  
神奈川県生まれ。京都大学法学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)