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正直申し上げて

文春文庫 の16-11

出版社名 文藝春秋
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-16-792303-7
4-16-792303-3
税込価格 924円
頁数・縦 380P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 正直申し上げて

    取材をしない、コタツの中でも書けるような記事を「コタツ記事」と言います。基本的に、適当なことを書いている記事を揶揄する言葉ですが、あえて「最高のコタツ記事を目指す」と冗談半分ながらも公言するのが能町みね子さん。
    2021年10月から2024年4月までの『週刊文春』連載のコラムをまとめた本書は、コタツ記事の通り、ネットやテレビで見聞きした政治家や芸能人などの発言がテーマ。ただ、そうした発言の日本語の言い回しや、微妙な表現のニュアンスから、その深意を読み解き、時々の社会の風潮などと合わせ、独自の視点で考察する鋭さが凡庸なコタツ記事と一線を画す所以。ここ数年の社会の出来事の振り返りにもお薦めです。

    (2025年4月1日)

商品内容

要旨

タイトルは「あるしょうもない政治家の、全然正直申し上げていない発言から取っております」。岸田内閣発足、ガーシー登場、映画業界の性加害問題、安倍元首相の狙撃事件、ツイッターがXに、ジャニーズ解体、宝塚に松本人志…激動の日本を言葉で斬る「週刊文春」の人気連載時事コラムを一挙大放出!

目次

すごく時間がかかることだと思います―中山愛理
幸せになっちゃいけない―マツコ・デラックス
地震だ―立花孝志
私、法務省。どこにでもいるごく普通の中央省庁!―ほうむSHOW
他人に元気や勇気を与えるとか、そういった事とは別の話―18歳青年
ショータイム―新流さん
ダサいこと―囲碁将棋・文田大介
本棚マウント―SPA!
飲みいきましょうよ!―ラランド・サーヤ
超チルなラッパー―JC・JK流行語/egg流行語
理由/真実―ネットニュース
実はまだ一度も生きていて良かったと思っていないんです―西川史子
プロレスじゃないですから―泉健太
はい―河〓直美
フジテレビっぽくない!―視聴者
アドルフ・ヒトラーを、民間人の橋下氏および公党たる日本維新の会を重ね合わせた発言―日本維新の会
美木さんに僕の命を預けました―石原慎太郎
こうした活用は認められないのでしょうか?―日本テレビ
怒りというよりも、徒労感と虚しさ―ユマニテ
学生たちの心は揺れた―朝日新聞デジタル
また一緒に遊びたいんで元気でいて下さい―東谷義和の友人と思われる人〔ほか〕

著者紹介

能町 みね子 (ノウマチ ミネコ)  
1979年北海道生まれ。茨城県育ち。現在、「週刊文春」「散歩の達人」ほかでコラムやイラストを連載。ラジオやテレビでも活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)