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Pythonではじめる数理最適化 ケーススタディでモデリングのスキルを身につけよう

第2版

出版社名 オーム社
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-274-23175-9
4-274-23175-5
税込価格 3,300円
頁数・縦 352P 21cm
シリーズ名 Pythonではじめる数理最適化

商品内容

要旨

中学校のクラス編成―バランスを配慮したクラス替え。割引クーポンキャンペーンの利益最大化―結果を評価しながらモデルを見直す。1つの車両を用いた多期間の配送計画の効率化―補助変数をうまく使おう。最適化計算を行うAPIとWebアプリケーションの作成―誰でも使えるようにするには。ECサイトにおける商品推薦―ユーザーの関心をスコアリングしよう。5つのケーススタディで現場力を磨く。

目次

第1部 数理最適化チュートリアル(数理モデルとは
Python数理最適化チュートリアル)
第2部 数理最適化のケーススタディ(学校のクラス編成
割引クーポンキャンペーンの効果最大化
1つの車両を用いた多期間の配送計画
数理最適化APIとWebアプリケーションの開発
商品推薦のための興味のスコアリング)

出版社・メーカーコメント

Pythonで実務に使える数理最適化のスキルを身につけよう!▼この本の特徴 本書は、Pythonを用いた数理最適化の入門書です。Pythonを使ってさまざまな課題を実際に解いてみることで、数理モデルを実務で使いこなす力を身につけます。 この本の特徴は、数理最適化のアルゴリズム自体ではなく、数理最適化を用いた課題解決に重きを置いている点です。ビジネスなどにおける課題を数理最適化で解く際に現場で発生しうる試行錯誤が多分に盛り込まれており、実務における手順や気をつけるべきポイントを学習することができます。▼この本の構成本書は二部構成です。第1部はチュートリアルです。中学校で習う連立一次方程式や高校で習う線形計画法を題材として、数理最適化の基礎的な考え方とPythonによる初歩的な実装を学びます。シンプルな課題設定なので、数学的な難しさを感じることなくPythonに集中して基礎を学習することができます。第2部はケーススタディです。実際に社会で起こりうる、さまざまな課題を数理最適化によって解いていきます。学校のクラス編成やサークル活動における学生の乗車グループ分けなどの学生にとっても身近な課題や、キャンペーンの効果最大化や効率のよい配送計画の立案などのビジネスにおいてたびたびぶつかる課題などを解いていくことで、手順や注意点、効率のよい方法などが学べます。▼第1版からの変更箇所・5章(車両の配送計画)問題の理解を助けるために挿絵・最適化結果の可視化を増やし、実装プログラムの解説を充実させました。また、最適化に登場する部品の列挙アルゴリズムについては、計算速度よりも理解しやすさを優先したものに差し替えました。・6章(数理最適化APIとWebアプリケーションの開発)にFastAPIやStreamlitの記述を追加PythonのWebアプリケーション開発のフレームワークであるFlaskに加え、人気のFastAPIやデータサイエンティストでも簡単にWebアプリケーションが開発できるStreamlitについて追記しました。・7章(商品推薦のための興味のスコアリング)行列表現に関する説明の調整簡単な数理最適化問題の行列表現から解説を行い、段階を踏んで理解できるようにしました。さらに、ソースコードの解説を追記することで、プログラムにおける行列の扱い方を理解しやすくなりました。

著者紹介

岩永 二郎 (イワナガ ジロウ)  
株式会社エルデシュ代表取締役、電気通信大学特任教授。2001年北海道札幌北高等学校卒業。2006年早稲田大学卒業。2008年同大学大学院修士課程修了。2021年筑波大学大学院博士課程修了。博士(社会工学)。2008年株式会社数理システム(現株式会社NTTデータ数理システム)、2016年Retty株式会社を経て2019年より株式会社エルデシュ代表取締役。2024年より電気通信大学特任教授。上智大学非常勤講師。筑波大学非常勤講師。日本オペレーションズ・リサーチ学会より2014年事例研究賞受賞、2024年普及賞受賞。専門は数理最適化、推薦システム、機械学習、自然言語処理。データサイエンス教育とデータサイエンスの社会実装に興味をもっている
石原 響太 (イシハラ コウタ)  
ALGORITHMIC NITROUS株式会社代表取締役。東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻修了。NTTデータ数理システム、PKSHA Technologyでアルゴリズム開発・数理最適化技術を応用したビジネスソリューションの開発に従事。2018年ALGORITHMIC NITROUS株式会社を設立。事業会社に対して数理最適化等の技術提供や技術コンサルティングを行っている
西村 直樹 (シニムラ ナオキ)  
株式会社リクルートシニアデータサイエンティスト。2015年東京工業大学大学院社会理工学研究科修士課程修了。2020年筑波大学大学院システム情報工学研究科博士後期課程修了。博士(社会工学)。2015年株式会社リクルートホールディングス入社。2020年度より筑波大学理工情報生命学術院非常勤講師、東京工業大学情報理工学院非常勤講師。ウェブサービスでの推薦システム開発やマーケティング施策分析に従事
田中 一樹 (タナカ イッキ)  
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)AI技術開発部部長。2017年慶應義塾大学大学院修了。修士(工学)。DeNAグループのAI活用を横断的に管轄。AIの事業適用戦略の策定と実行に取り組む。データサイエンス、動画像、音声、強化学習などの専門スキルをもつ多様なメンバーの組織マネジメントを楽しんでいる。国内外のデータ分析コンペティションで優勝・入賞の経験をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)