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酒狩りの民族誌 ポスト植民地状況を生きるアボリジニ

出版社名 御茶の水書房
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-275-02177-9
4-275-02177-0
税込価格 8,800円
頁数・縦 306,6P 23cm

商品内容

要旨

厳しい飲酒規制がしかれる町の一角で、祖先から受け継がれた物語をキャンバスに描きながら、当たり前のように酒を飲んでいるアボリジニの人びと。彼らは「人種差別」と批判されるような国家の強圧的な介入に対して、抵抗するわけでもなく、従うわけでもなく、狩りの知識とスキルを活かして平然とそれをかわし、楽しそうに酒を飲み続けていた。「危機」に直面しているといわれているアボリジニ社会の、この「危機らしからぬ」現状を、私たちはどう理解することができるのだろうか。

目次

序論
第1部 アボリジニとポスト植民地状況(飲酒政策をめぐるアボリジニの分断
中央砂漠におけるアボリジニと入植者の関係)
第2部 アナングと酒の歴史的展開(中央砂漠の住民、アナング
酒の扱い方の変遷)
第3部 酒狩りとアナング・ウェイ(酒の購入資金を稼ぐ
酒を獲得する
酒を分配する
関係を修復する)
結論

著者紹介

平野 智佳子 (ヒラノ チカコ)  
大阪府出身。国立民族学博物館助教。2003年、神戸大学医学部保健学科卒業後、看護師として勤務。2020年、神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)