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想い出の欧州航路 古きよき時代の航海日誌

出版社名 文芸社
出版年月 2007年12月
ISBNコード 978-4-286-03185-9
4-286-03185-3
税込価格 1,760円

商品内容

要旨

1967年12月19日、著者は医師としてドイツに留学するため、妻と二人の息子を伴い、横浜港からフランスの客船カンボージュ号に乗船、インド、アフリカ喜望峰回りでヨーロッパへと向かった。本書は、およそ一か月半に亘る船旅の様子を、船上で日々書きとめておいた日誌に、当時の写真と、妻のエッセイを加えたものである。家族の記録であると同時に、廃止されて久しい定期便の欧州航路がどのようなものだったかを、船客の視点から克明に綴った記録でもある。

目次

第1章 鹿島立ち
第2章 香港・マニラ
第3章 バンコック・シンガポール
第4章 コロンボ・ボンベイ
第5章 インド洋南下・喜望峰へ
第6章 大西洋北上・地中海へ

出版社・メーカーコメント

1967年と言えば日本がまだ貧しく、外国の新鮮な文化を渇望していた時代。医師である著者はドイツ留学を命じられる。海外旅行が自由化されたとはいえ、外国へ行くのは大変なこと。そこで著者が選んだ渡航方法は、船の旅だった。本書は、家族と共に過ごしたフランス客船カンボージュ号での旅の記録をそのまま収録したもの。合理化の波に飲まれて廃止されてしまった欧州航路の、優雅で新鮮な驚きに満ちた47日間の航海が蘇る。

著者紹介

寺尾 壽夫 (テラオ トシオ)  
1930年1月静岡県生まれ。1949年3月旧制静岡高等学校卒業。1953年3月東京大学医学部卒業。1954年6月東京大学医学部冲中内科入局。1955年4月東京大学大学院修了。1968年2月西ドイツ留学(Wuppertal)。1970年6月Mayo Clinic(アメリカ)、Research Associate。1977年11月東京大学医学部第三内科講師、外来医長。1980年4月帝京大学医学部第1内科教授。1988年4月帝京大学医学部附属病院長。1991年11月帝京大学医学部神経内科主任教授。1993年4月帝京大学医学部長。1995年3月退職、帝京大学名誉教授
寺尾 節子 (テラオ セツコ)  
1937年12月静岡県生まれ。1960年3月津田塾大学英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)