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地図から消えるローカル線 未来の地域インフラをつくる

日経プレミアシリーズ 487

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-296-11577-8
4-296-11577-4
税込価格 990円
頁数・縦 253P 18cm

商品内容

要旨

鉄道開通から150年。全国の鉄道は大きな岐路に立たされている。鉄道会社の経営は厳しく、都市部の黒字が支えてきたローカル線の多くは事業継続が限界を迎えつつある。ごく一部の住民にしか利用されない交通機関でいいのか。歴史の証人でもある鉄道を通して公共交通とインフラの将来を考える。

目次

第1章 感染症の流行から鉄道が得た教訓
第2章 ローカル線の誕生と生き残りの歴史
第3章 鉄道ネットワークの未来予測
第4章 どのような鉄道が残り、どのような鉄道が消えるのか
第5章 新しい地域交通のすがた
第6章 交通も含めた生活インフラの継承
第7章 経営目線から見た鉄道ビジネス

出版社・メーカーコメント

《座して待つのか? どの路線を、誰が残すのか? 公共交通維持のために何をすべきか》■日本初の鉄道開通から150年の節目にあたる2022年、全国の鉄道は大きな岐路に立たされている。かねてより経営が厳しいとされてきたローカル鉄道は、都市部の黒字で赤字を穴埋めすることで事業を継続してきたが、それも限界となりつつある。新型コロナ禍でJR各社は巨額の赤字を計上し、厳しい経営状況に置かれている。テレワークの普及が本格化し、コロナ後も利用者の減少は続くと見られる。■人口減少が加速するなか、このまま進めばローカル線の赤字はさらに膨らみ、軒並み立ち行かなくなる。準備のないまま路線廃止となれば、地域への影響は計り知れない。本書は、具体的な対策を検討するため、どのローカル線を残すべきなのか。何によって代替すべきなのか、誰が主体になるべきなのかを大胆に提示。野村総研が重ねてきた分析をベースに、ローカル線の未来図をとおして地方の持続可能な将来像を具体的に描く。沿線の生活基盤の維持、住民サービスの利便性向上に向けた実現可能な施策も紹介する。■これまでは、厳しい現実を前に、多くの地方で具体的な議論が先送りされてきた。しかし、ローカル線を支えてきた都市部も人口減に直面するなか、もはや先送りが許されない。本書は、今後の建設的な議論を進める一助となるだろう。

著者紹介

新谷 幸太郎 (シンタニ コウタロウ)  
プリンシパル。早稲田大学大学院修了(工学修士)。2008年株式会社野村総合研究所入社後、交通サービス(鉄道・航空・自動車)の拡大・観光誘客・特産品輸出を自治体と二人三脚で推進。現在は、人流と物流を合わせた輸配送ネットワークの再構築に取り組んでおり、レベル4自動運転の研究開発にも参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)