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気候安全保障の論理 気候変動の地政学リスク

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-296-11813-7
4-296-11813-7
税込価格 2,970円
頁数・縦 226P 20cm

商品内容

要旨

気候安全保障とは、気候変動が遠因となって起きる紛争や暴動から国や社会を守ること。気候変動は、それに伴う異常気象や自然災害が人や社会にとって直接的な脅威となるだけでなく、他の様々な経路を通じて間接的にも人間社会の平和と繁栄に対する脅威を増幅しうる。しかし、気候変動と紛争との関係については、未だ不明な部分が多い。気候変動が紛争を引き起こすとすれば、どのようなメカニズムによるのか?気候変動が紛争に結びつく特定の条件があるのだろうか?気候変動が遠因とされる紛争とは、どのような事例なのか?今後数十年内に世界はどのような気候安全保障リスクに直面する可能性があるのか?本書は、これらの問いに答える最先端の国際政治経済分析である。

目次

1 気候安全保障論の背景
2 気候変動と紛争との相関
3 気候変動と紛争を結ぶ経路
4 気候安全保障リスクと社会の脆弱性
5 気候変動と紛争をめぐる論争
6 気候変動対策がもたらす地政学上の変化
7 アジア太平洋地域の気候安全保障リスク

著者紹介

関山 健 (セキヤマ タカシ)  
京都大学大学院総合生存学館准教授。1998〜2003年大蔵省(大臣官房文書課、理財局財政投融資総括課企画係長等)、05‐08年外務省(経済協力局国別開発協力第一課、アジア大洋州局南東アジア第一課メコン班長)、08‐10年東京財団(政策研究部研究員)、10‐14年明治大学(国際連携機構特任講師、特任准教授)、14‐16年笹川平和財団(日中交流基金室長)、16‐19年東洋大学(国際教育センター准教授)、19年より現職、専門は国際政治経済学。東京大学博士、北京大学博士、ハーバード大学修士、香港大学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)