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図解でわかるエネルギーDX デジタルで効率化する電力システム大転換技術

未来エコ実践テクノロジー

出版社名 技術評論社
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-297-14630-6
4-297-14630-4
税込価格 3,080円
頁数・縦 335P 21cm

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要旨

エネルギーの流通が、世界的に変化している。日本のこれまでの電力については、大手電力会社が大規模な発電所をつくり、そこから垂直に一方通行で送電をしていた。しかし再生可能エネルギーや独立系発電事業者が増えたことで、送配電が複雑化し、日本型のアナログ的な制御方法では限界がきている。
本書では、日本と世界の、石油や天然ガスといったエネルギー供給システムの現状を踏まえ、DX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れながら、効率的で効果的な制御システムをどう行うか、各国の事例を紹介しながら詳しく解説する。カーボンニュートラルを実現するためにも、再生可能エネルギーの流通を増やすことが重要だが、それを推進するために、欧米から世界に広がりつつあるのが、再エネ電力供給での、「エネルギー価値」と「再エネ価値(環境価値)」の分離だ。今後はCO2量を取引するうえでも「グリーン電力証書」を発行し、運用する形となる。
著者の内藤克彦氏は、東北大学大学院・環境科学研究科・特任教授。蝦名雅章氏は、慶應義塾大学経済学部訪問研究員。英国機械技術者協会(IMechE)日本名誉代表。日本工営株式会社環境技術顧問。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年2月26日]

商品内容

要旨

エネルギーDXは、エネルギーの需給調整をデジタル化することにより、効率的に電力を送配電するための施策です。効率的な電力供給を行うために必要なDX化、GX(再生可能エネルギー電力)を見据えた電力システムをどのように構築していくか、必要な技術、実践方法がよくわかります。

目次

第1章 エネルギー分野で進むDX
第2章 ヨーロッパの天然ガスの歴史とDX
第3章 北アメリカの天然ガスの歴史とDX
第4章 イギリスとヨーロッパのガス市場改革
第5章 ガスエネルギー取引市場の発展
第6章 産業を支えるLNG
第7章 アメリカのパイプライン事業者
第8章 電力のDX:なぜエネルギー分野でDXは進んだのか
第9章 電力のDX:再生可能エネルギーの出現とDX
第10章 電力のDX:どのように需給調整するか
第11章 電力のDX:電力会社・市場でさらに進むDX
第12章 貯蔵をコントロールするDX
第13章 スマートエネルギーとDX
第14章 日本の総合取引所
第15章 再生可能エネルギーを評価するシステム
付録 エネルギー産業の歴史