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日本の偽書

河出文庫 ふ19−1

出版社名 河出書房新社
出版年月 2019年5月
ISBNコード 978-4-309-41684-7
4-309-41684-5
税込価格 836円
頁数・縦 192P 15cm

商品内容

要旨

記紀以前の歴史を記述した偽書の意味とは?超国家主義と関わる『上記』、同じく竹内巨麿という教祖が伝えた『竹内文献』、東北幻想が生んだ『東日流外三郡誌』『秀真伝』、聖徳太子撰の最古の国史と触れこんだ『先代旧事本紀』など、物議を醸した“太古文献”が夢想した超古代史の共同幻想に挑む。

目次

1 人はなぜ偽書を信じるのか(歴史の偽書だけが生き残った
偽書には正史にない魅力が ほか)
2 超国家主義者と二大偽書―『上記』と『竹内文献』(超国家主義者と『上記』
内務卿大久保利通に上呈 ほか)
3 東北幻想が生んだ偽書―『東日流外三郡誌』と『秀真伝』(東北の風土には怪しげな伝説の土壌があるのか
盛岡市のマルコ=ポーロの像 ほか)
4 「記紀」の前史を名のる偽書―『先代旧事本紀』と『先代旧事本紀大成経』(本邦初の史書は『先代旧事本紀』?
『古事記』をしのぐ影響力 ほか)
5 偽書の何が人をひきつけるのか(人をひきつける不思議なもの
二つのキーワード ほか)

おすすめコメント

超国家主義と関わる『上記』『竹内文献』、東北幻想が生んだ『東日流外三郡誌』『秀真伝』。いまだ古代史への妄想をかき立てて止まない偽書の、荒唐無稽に留まらない魅力と謎に迫る。

著者紹介

藤原 明 (フジワラ アキラ)  
1958年、東京都生まれ。出版社編集勤務の後、ノンフィクションライターに。評価の定まらない史料や怪しげな伝承・文献などが一人歩きする経緯について、独自に研究を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)