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〈叱る依存〉がとまらない

出版社名 紀伊國屋書店
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-314-01188-4
4-314-01188-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 205P 19cm

商品内容

要旨

「叱る」には依存性があり、エスカレートしていく―その理由は、脳の「報酬系回路」にあった!児童虐待、DV、パワハラ、加熱するバッシング報道…。人は「叱りたい」欲求とどう向き合えばいいのか?つい叱っては反省し、でもまた叱ってしまうと悩む、あなたへの処方箋。

目次

1 「叱る」とはなにか(なぜ人は「叱る」のか?
「叱る」の科学―内側のメカニズムに目を向ける)
2 「叱る」に依存する(叱らずにいられなくなる人たち
「叱らずにいられない」は依存症に似ている
虐待・DV・ハラスメントとのあいだにある低くて薄い壁)
3 “叱る依存”は社会の病(なぜ厳罰主義は根強く支持されるのか?
「理不尽に耐える」は美徳なのか?
過ちからの立ち直りが許されないのはなぜか?)
4 “叱る依存”におちいらないために(「叱る」を手放す)

出版社・メーカーコメント

【精神科医・松本俊彦氏 推薦!】(『誰がために医師はいる――クスリとヒトの現代論』著者)「殴ってもわからない奴はもっと強く殴ればよい?――まさか。それは叱る側が抱える心の病、〈叱る依存〉だ。なぜ厳罰政策が再犯率を高めるのか、なぜ『ダメ。ゼッタイ。』がダメなのか、本書を読めばその理由がよくわかる」--------------------------------あなたが「叱る」のは何のため?叱ったり罰したりすることで、人は自分のニーズを満たしている――実は、叱るという行為には依存性があり、エスカレートすれば〈叱る依存〉と呼ぶべき状況におちいってしまうのだ。「叱る」ことが相手に学びを促す効果は、一般に考えられているよりもずっと薄い。相手の成長のためにならないばかりか、叱る側・叱られる側の両方に大きな弊害をおよぼしている。児童虐待、体罰、DV、パワハラ、理不尽な校則、加熱するバッシング報道……人は「叱りたい」欲求とどう向き合えばいいのか?叱るというありふれた行動のメカニズムを、神経科学や心理学の知見から明らかにする。叱られて育ってきたすべての人が認識を改め、「叱る」とうまくつきあっていくための一冊。

著者紹介

村中 直人 (ムラナカ ナオト)  
1977年生まれ。臨床心理士・公認心理師。一般社団法人子ども・青少年育成支援協会代表理事。Neurodiversity at Work株式会社代表取締役。2008年から支援事業「あすはな先生」の立ち上げと運営に携わり、現在は「発達障害サポーター’sスクール」での支援者育成にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)