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自由と進化 コンストラクタル法則による自然・社会・科学の階層制 go with the flow!

出版社名 紀伊國屋書店
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-314-01196-9
4-314-01196-3
税込価格 2,640円
頁数・縦 317P 20cm

商品内容

要旨

「生物・無生物を問わず、すべてはより良く流れるかたちに進化する」という新たな物理法則“コンストラクタル法則”を世に放った熱力学界の鬼才エイドリアン・ベジャンが、同法則の理論的根拠を解説しながら、物理学における自由と進化の概念を確立し、未来に資する科学のあり方を説く。瞠目の理論と迸る情熱が凝縮された珠玉の書。衝撃作『流れとかたち』『流れといのち』に続く三部作完結篇。

目次

自然と力
規模の経済
階層制
不平等
社会的構成とイノベーション
複雑性
学問分野/規律
多様性
進化
収穫逓減
科学と自由

出版社・メーカーコメント

《世界のかたちは、流れやすさで決まる》樹木や河川のかたち、生物の身体の構造、スポーツの記録、社会の階層制、政治、経済、グローバリゼーション、交通網、メディア、文化、教育――すべてのかたちの進化はコンストラクタル法則が支配している! コンストラクタル法則とは、簡単に言えば「生物・無生物を問わず、すべてはよりよく流れるかたちに進化する」というもので、この画期的な物理法則を提唱した熱力学界の鬼才ベジャンは、2018年に米国版ノーベル賞とも言われるベンジャミン・フランクリン・メダルを受賞した。 新たな物理法則を世に問うて衝撃を与えた『流れとかたち』『流れといのち』に続く3部作の完結篇となる本書で著者は、自然界の力の流れ、スケールメリットの優位性、階層制と不平等が生じる理由、複雑性の捉え方、多様性の広がりについてなど、諸領域に適用されるコンストラクタル法則の理論的背景を解説しながら、〈自由〉と〈進化〉をキーワードに、未来に資する学問と科学のあり方を熱く論じる。

著者紹介

ベジャン,エイドリアン (ベジャン,エイドリアン)   Bejan,Adrian
1948年ルーマニア生まれ。デューク大学J.A.Jones特別教授(distinguished professor)。欧州アカデミー会員。マサチューセッツ工科大学にて博士号(工学)取得後、カリフォルニア大学バークレー校研究員、コロラド大学准教授を経て、1984年からデューク大学教授。30冊以上の書籍と650以上の論文を発表しており、スタンフォード大学のジョン・イオアニディスが作成した引用インパクトデータベースにおいて、最も引用されインパクトのある世界の科学者の上位0.01%(工学部門では世界トップ10)にランクされたことが2019年のPloS Biologyで発表されている。1999年にマックス・ヤコブ賞、2006年にルイコフメダルなど、受賞歴多数、11か国の大学から18の名誉博士号を授与されている。熱力学での業績と、科学と社会システム亥における自然のデザインと進化についてのコンストラクタル法則の提唱が認められ、2018年には米国版ノーベル賞とも言われるベンジャミン・フランクリン・メダル、2019年にフンボルト賞を受賞
柴田 裕之 (シバタ ヤスシ)  
1959年生まれ。翻訳家。早稲田大学理工学部、アーラム大学卒
木村 繁男 (キムラ シゲオ)  
1950年生まれ。公立小松大学副学長・大学院サステイナブルシステム科学研究科長、金沢大学名誉教授。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、一般企業勤務ののち、コロラド大学大学院工学研究科においてエイドリアン・ベジャンを指導教授として博士号取得(工学)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校、通商産業省工業技術院を経て現職。専門は伝熱工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)