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生命継ぎの海

出版社名 佼成出版社
出版年月 2003年1月
ISBNコード 978-4-333-01996-0
4-333-01996-6
税込価格 1,870円
頁数・縦 260P 20cm

商品内容

目次

第1章 生命継ぎの海
第2章 この世の流れ
第3章 無遮大悲
第4章 貧者の一灯
第5章 ふるさとの寺
第6章 木喰の影

おすすめコメント

人はいつから、生かされていることを忘れてしまったのだろう。海女、宮沢賢治、法隆寺、空海と木喰、法華経、四国遍路、知床毘沙門堂・・・。自然の一部として、大いなる自然に抱かれ生かされている人間。その有り様を丹念に綴った著者渾身の力作!

出版社・メーカーコメント

海と心して付き合えば、海は永遠に人を生かしてくれる、そういう生き方があるはずです――。行動派作家として知られる立松和平氏が、旅を通して「いのちの本当の姿」を見つめていくエッセイ集です。自然をこよなく愛し、仏教の智恵に魅せられた立松氏ならではの人生観がつづられています。  どんなに人々の暮らしが豊かになっても、どんなに科学が発展しようとも、人は他のいのちを犠牲にすることでしか、この世に存在することはできません。立松氏は、そこに見え隠れするいのちのはかなさや尊さを浮き彫りにしながら、誰もが決して避けて通ることのできない「死」の問題を直視し、その答えを自然の摂理と仏教の中に探し求めていきます。  第1章 生命継ぎの海  第2章 この世の流れ  第3章 無遮大悲  第4章 貧者の一燈  第5章 ふるさとの寺  第6章 木喰の影  知床や白保の海に生きる人々の智恵、亡き友の思い出、宮沢賢治や鑑真の生きざま、法隆寺での修行の日々……。身近な視点から生と死の問題について考えます。=

著者紹介

立松 和平 (タテマツ ワヘイ)  
1947年12月、栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学政経学部を卒業後、宇都宮市役所勤務などを経て、1979年より文筆活動に専念する。『遠雷』で第二回野間文芸新人賞(1980年)に選ばれ、活躍の場を新聞、雑誌、TVへと広げていく。アジア・アフリカ作家会議の「若い作家のためのロータス賞」(1986年)をはじめ、『卵洗い』で第八回坪田譲治文学賞(1993年)、『毒―風聞・田中正造』で第五十一回毎日出版文化賞(1997年)などを受賞している。日本をはじめ世界各地を旺盛に旅する行動派作家として知られ、自然環境保護などの問題に積極的に取り組んでいる。また仏教への造詣も深く、近年では『ブッダその人へ』『道元』『はじめて読む法華経』などの著書を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)