創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史
光文社新書 487
出版社名 | 光文社 |
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出版年月 | 2010年10月 |
ISBNコード |
978-4-334-03590-7
(4-334-03590-6) |
税込価格 | 1,045円 |
頁数・縦 | 358P 18cm |
商品内容
文学賞情報 |
2011年
第33回
サントリー学芸賞・芸術・文学部門受賞 |
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要旨 |
「演歌は日本の心」と聞いて、疑問に思う人は少ないだろう。落語や歌舞伎同様、近代化以前から受け継がれてきたものと認識されているかもしれない。ところが、それがたかだか四〇年程度の歴史しかない、ごく新しいものだとしたら?本書では、明治の自由民権運動の中で現われ、昭和初期に衰退した「演歌」―当時は「歌による演説」を意味していた―が、一九六〇年代後半に別な文脈で復興し、やがて「真正な日本の文化」とみなされるようになった過程と意味を、膨大な資料と具体例によって論じる。いったい誰が、どういう目的で、「演歌」を創ったのか。 |
目次 |
はじめに―美空ひばりは「演歌」歌手なのか? |