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「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる

光文社新書 603

出版社名 光文社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-334-03706-2
4-334-03706-2
税込価格 880円
頁数・縦 264P 18cm

商品内容

要旨

現代の我々を襲うリスクは、歴史や経験からは教訓を引き出せないものばかりである。何が、どれくらいの量あると、どれだけ危険なのか。イメージや先入観、本能の発する恐怖に惑わされずに、一人一人が定量的に考え、リスクを判定していくためにはどうしたらよいのか。本書では、この時代を乗り切ってゆくために必要な「リスクを見極める技術」について、著者の専門とする「化学物質」「医療」「健康」の分野を中心に解説。さらに放射能のリスクについても、基礎から再考する。

目次

第1章 人はなぜ、リスクを読み間違えるのか
第2章 「天然」大好き、「化学」は大嫌い…の罠(―真実はグレーの中に)
第3章 ゼロリスク症候群という罠―メタミドホス禍から学ぶ
第4章 「発がん」の恐怖―という罠
第5章 「狂った油」「血液ドロドロ」の罠―トランス脂肪酸について、ひと言
第6章 善意の砂糖玉・ホメオパシー―代替医療(疑似科学)の罠
第7章 「改めまして、放射能基礎講座」―放射能の恐怖、という罠

おすすめコメント

人のリスク認知の癖や特徴を知ることで、リスク誤認を回避する方法を考え、うまくリスクとつきあう方法を教える。

出版社・メーカーコメント

「今や何をするにもつきまとうリスクに、日本人はすくみ上がり、縮み上がっているように見えます。もちろん、避けられるリスクは避けるに越したことはありません。ただし、リスク回避の方向を誤り、無駄なお金を払って新たなリスクを招いているようなケースもなしとしません。それがもたらす身体的、経済的損失は、計り知れないほど巨大になっているはずです。」(「はじめに」より抜粋)現代の我々を襲うリスクは、歴史や経験からは教訓を引き出せないものばかりである。何が、どれくらいの量あると、どれだけ危険なのか。イメージや先入観、本能の発する恐怖に惑わされずに、一人一人が定量的に考え、リスクを判定していくためにはどうしたらよいのか。本書では、この時代を乗り切ってゆくために必要な「リスクを見極める技術」について、著者の専門とする「化学物質」「医療」「健康」の分野を中心に解説。さらに放射能のリスクについても、基礎から再考する。

著者紹介

佐藤 健太郎 (サトウ ケンタロウ)  
1970年、兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカーの研究職を経て、サイエンスライターに転身。2009年から3年間、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教をつとめる。『医薬品クライシス』(新潮新書)で、科学ジャーナリスト賞2010を受賞。2011年には、ウェブ・書籍などを通じた化学コミュニケーション活動に対し、第1回化学コミュニケーション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)