• 本

「問い」から始まる哲学入門

光文社新書 1163

出版社名 光文社
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-334-04570-8
4-334-04570-7
税込価格 924円
頁数・縦 259P 18cm

商品内容

要旨

二六〇〇年にわたって「問い」を重ねてきた哲学の語りあい。「存在」とは何か。「私が私である」とはどういうことか。そもそも「問い」とは何なのかなどなど。そこでは様々な問いが投げかけられ、言葉が紡がれてきた。その内容は時に難解で、日常を生きる私たちには関係ないものに見えるかもしれない。しかし、哲学の言葉は私たちにこそ向けられている。哲学の問いかけが、私たちに日常の不確かさを突きつけ、そんな世界に向き合って生きるきっかけを与えてくれるのだ。本書は、そんな語りあいの歩みを丁寧に辿る。哲学の世界と私たちの日常が近づく一冊!

目次

第1章 問うものとしての人間(哲学の歴史は「問い」から始まった
問いこそは哲学のもっとも根源的な事柄
「問い」は日常の対話のはざまで人びとに呼びかける
21世紀の哲学の課題としての「問い」)
第2章 「ある」への問い(「ある」こそがもっとも謎に満ちている
神をとらえる試み
カテゴリーにより深まっていく問い
人間が挫折したとき「ある」は姿をあらわす)
第3章 実在への問い(実在をめぐる基本問題
万物をつらぬく変容そのものとしての世界
なぜ時間と空間に広がりがあるのか
未知と遭遇する人間に、世界の謎が開かれる)
第4章 「私」とは誰か(「私」を「私」たらしめるもの
「私」の身体の成りたち
「私」の誕生と死
問いかけられて、「私」の自由が始まる)エピローグ

著者紹介

景山 洋平 (カゲヤマ ヨウヘイ)  
1982年、三重県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部専任講師を経て、関西学院大学大学院文学研究科・文学部准教授を務める。専門は現象学、解釈学、近代日本哲学を中心とし、現代における存在論と人間論の再構築を目指している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)