「美食地質学」入門 和食と日本列島の素敵な関係
光文社新書 1230
出版社名 | 光文社 |
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出版年月 | 2022年11月 |
ISBNコード |
978-4-334-04637-8
(4-334-04637-1) |
税込価格 | 946円 |
頁数・縦 | 290P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 「和食」が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたことからもわかる通り、日本人は、各地でその土地の豊かな自然や食材を生かし、独自の食文化を築き上げてきた。しかし、そもそもなぜ日本列島は、多様で美味しい食材に恵まれているのだろうか。背景には、意外にも「地質学」的な要因があるようだ。本書は、地球や日本列島の歴史などを調べてきた「マグマ学者」の著者が、日本列島と和食の関係を「美食地質学」として考究し、まとめたものだ。和食の食材が育まれてきた背景には、火山活動やフィリピン海プレートの運動など、地球や日本列島のダイナミックな営みがあるという。蕎麦処が活火山の近くに多いのは、ソバが火山性土壌でも育つ特性を持つことが理由の一つだ。また、筋肉質な魚を育む瀬戸内海の潮流の速さは、「瀬戸」「海峡」「灘」からなる独特の地形に関係する。著者は、地球の進化や超巨大噴火のメカニズムを「マグマ学」の視点で探究している。1954年、大阪府生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了。京都大学総合人間学部教授、東京大学海洋研究所教授、神戸大学海洋底探査センター教授などを歴任。 |
商品内容
要旨 |
日本独自の食文化、和食。出汁や醤油、豆腐に豊かな海産物は欠かすことのできない食材だ。では、なぜこれらの食材は日本で育まれてきたのか。その理由は日本列島の成り立ちにある。例えば、昆布出汁。ミネラル(特にカルシウム)を多く含む硬水では旨味成分をうまく抽出できず、軟水の多い日本だからこそ、その真価を発揮できる。そして、日本の水に軟水が多いのは、活発な火山活動と地殻運動によって急峻な山地ができたことで、川や地下水の流れも急となり、ミネラルが溶け込む時間が短くなるからなのだ。和食と日本列島の成り立ちには、切っても切れない結びつきがある。そんな二つの意外で素敵な関係をマグマ学者であり、無類の食いしん坊でもある著者が丁寧に紐解く! |
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目次 |
第1章 旅立ちの前に |
出版社・メーカーコメント
日本独自の食文化、和食。出汁や醤油、豆腐に豊かな海産物は欠かすことのできない食材だ。では、なぜこれらの食材は日本で育まれてきたのか。その理由は日本列島の成り立ちにある。例えば、昆布出汁。ミネラル(特にカルシウム)を多く含む硬水では旨味成分をうまく抽出できず、軟水の多い日本だからこそ、その真価を発揮できる。そして、日本に軟水が多いのは、活発な火山活動と地殻運動によって急峻な山地ができたことで、川や地下水の流れも急となり、ミネラルが溶け込む時間が短くなるからなのだ。和食と日本列島の成り立ちには、切っても切れない結びつきがある。そんな2つの意外で素敵な関係をマグマ学者であり、無類の食いしん坊でもある著者が丁寧に紐解く!