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鰻のたたき

新装版

光文社文庫 う10−5

出版社名 光文社
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-334-10686-7
4-334-10686-2
税込価格 924円
頁数・縦 315P 16cm
シリーズ名 鰻のたたき

商品内容

要旨

島根県松江にある〔川郷〕は夫婦二人で営む小さな店だが、宍道湖や中海でとれる魚料理が看板で、なかでも鰻のたたきには定評がある。常連には単身赴任者もいて、彼等は数年の任期を終えるとこの地を去っていく。店主には馴染み客との別れがいつもやるせないものだった―。短編小説の名手が、酒場の人びとの日常を細やかで情感豊かな筆致で切り取った傑作十編!

出版社・メーカーコメント

松江市の鰻料理店で出される、常連たちが絶賛する「鰻のたたき」。これを肴に呑む単身赴任のサラリーマンと店主夫婦が板場越しに交わす「人の情」……。表題作をはじめ、小さな店で繰り広げられる人生の哀歓を、名手が温かいまなざしで描いた傑作短編集。

著者紹介

内海 〓一郎 (ウツミ リュウイチロウ)  
1937年名古屋生まれ。岩手県一関で少年時代を過ごす。立教大学卒業後、出版社に勤務。’69年「雪洞にて」で第28回文學界新人賞を受賞。その後、『人びとの光景』『風の渡る町』などで四度の直木賞候補となる。市井の人びとの哀歓をあたたかい眼差しで描いた短編は「人びとシリーズ」と呼ばれ高い評価を得て、「欅の木」などが谷口ジローにより漫画化された。2015年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)