• 本

カラマーゾフの兄弟 3

光文社古典新訳文庫 KAト1−3

出版社名 光文社
出版年月 2007年2月
ISBNコード 978-4-334-75123-4
4-334-75123-7
税込価格 922円
頁数・縦 541P 16cm
シリーズ名 カラマーゾフの兄弟

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • さて、この第3部では長兄ミーシャが主役を演ずる。豊富な脇役陣に彩られながら、スピード感あふれる展開は、おそらく読んで一番面白さを感じる部作かもしれない。ここでミーシャは、父親殺しの嫌疑をかけられる。彼がそのとおりの人物かというと、必ずしもそうとは描かれていないところに注目して欲しい。彼にかけられた疑いは、ある意味当然と思えるような状況が整っているように見えるのだが、彼の行動や言動の端々にそれを打ち消したくなるようなものが見えるのも事実である。これから先、本作品はミステリー的な要素を帯びてくるのでこれ以上の言及は避けるが、読者の皆さんはおそらくミーシャに無罪となって欲しいと思うのではないか。そういう思いをもつことにより、第4部の裁判の行方がいっそう興味を持って読むことができるというものである。(のり)

    (2008年7月8日)

商品内容

要旨

ゾシマの死に呆然とするアリョーシャ。しかし長老の遺体には、信じられない異変が起こる。いっぽう、第2巻で「消えて」いたミーチャは、そのころ自分の恥辱をそそぐための金策に走り回っていた。そして、ついに恐れていた事態が。父フョードルが殺された!犯人は誰なのか。

おすすめコメント

「2人の父」の死がはらむ謎。 3兄弟、運命の分かれ道!「主題は運命でありリアリズムである。法と文学の対立、ドミートリーの好きな「リアリズム」との対決といってもよい。リアリズムに人間の高潔と意地が絡みつくとき、事態は悲劇的に……」(訳者)。――ゾシマの死に呆然とするアリョーシャ。しかし長老の遺体には、信じられない異変が起こる。いっぽう、第2巻で〈消えて〉いたミーチャは、そのころ自分の恥辱をそそぐための金策に走り回っていた。そして、ついに恐れていた事態が。父フョードルが殺された! 犯人は誰なのか? 全4巻+エピローグ別巻にて、以下続刊。

著者紹介

ドストエフスキー,フョードル・ミハイロヴィチ (ドストエフスキー,フョードルミハイロヴィチ)   Достоевский,Ф.М.
1821‐1881。ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、巨大な作品群を残した。キリストを理想としながら、神か革命かの根元的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた
亀山 郁夫 (カメヤマ イクオ)  
1949年生まれ。東京外国語大学教授。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)