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みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ

光文社古典新訳文庫 KAシ9−1

出版社名 光文社
出版年月 2020年5月
ISBNコード 978-4-334-75424-2
4-334-75424-4
税込価格 924円
頁数・縦 245P 16cm

商品内容

要旨

将来結婚するものと考えていた幼なじみとの初恋とその後日を回想する「みずうみ」。継母と前妻の娘との心の揺れを描く「三色すみれ」。旅芸人一座との出会いと別れ、そして大人になって思いがけず再会する「人形使いのポーレ」。若き日の甘く切ない経験を繊細な心理描写で綴った傑作3篇。

おすすめコメント

近所の幼なじみだったラインハルトとエリーザベト。将来結婚するものと考えていた二人だが、ラインハルトが町の学校に行ってしまい、しばらく離れているあいだにエリーザベトはラインハルトの友人でもあるエーリヒと結婚してしまう。そしてエーリヒに招かれて故郷に戻ったのだが……。青春文学の傑作(石坂洋二郎『青い山脈』のタイトルの元となったという噂も)として長く親しまれてきた表題作のほか、「三色すみれ」「人形使いのポーレ」を収録。甘く切ない、そして苦い経験での繊細な心理を描いたシュトルムの代表作。

著者紹介

シュトルム,ハンス・テーオドール・ウォルゼン (シュトルム,ハンステーオドールウォルゼン)   Storm,Hans Theodor Woldsen
1817‐1888。ドイツの作家。北ドイツ、フーズムの名家に生まれる。リューベックのギムナジウムに通い、キール大学、ベルリン大学で法律を学ぶ。26歳でフーズムに戻り、初めは父の法律事務所で働くが、やがて自らの弁護士事務所を開設。この年、のちに妻となる従妹のコンスタンツェ・エスマルヒと出会う。その後、ポツダム、ハイリゲンシュタットで判事として働くかたわら、積極的に執筆活動を行う。47歳のときに故郷に戻り知事となるが、普墺戦争の結果、ふたたび判事となる。70歳の4月、最後の傑作「白馬の騎手」が出版されるも7月死去
松永 美穂 (マツナガ ミホ)  
東京大学大学院人文社会研究科博士課程満期単位取得。早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)