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日本語のゆくえ

光文社知恵の森文庫 tよ4−3

出版社名 光文社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-334-78613-7
4-334-78613-8
税込価格 734円
頁数・縦 270P 16cm

商品内容

要旨

日本語における芸術的価値とは何か―。著者が生涯追究してきたこの課題について、自ら母校・東工大の学生に語った集中講義を集成。『言語にとって美とはなにか』『共同幻想論』をふまえ、神話時代の歌謡から近現代の文学までを縦横に論じる。そして、現代詩人たちの作品から浮かび上がってきた重大な問題とは?著者自身による「芸術言語論」入門。

目次

第1章 芸術言語論の入口(芸術言語論までの道のり
表現転移論のポイント ほか)
第2章 芸術的価値の問題(価値論とはなにか
芸術言語の価値について ほか)
第3章 共同幻想論のゆくえ(「国家は幻想の共同体である」
「人間」を捨象した「政治と文学」論 ほか)
第4章 神話と歌謡(神話はどのようにつくられたか
天皇制はどこへゆくか ほか)
第5章 若い詩人たちの詩(若手詩人の詩は「神話」に使えない
「無」に塗りつぶされた詩 ほか)

著者紹介

吉本 隆明 (ヨシモト タカアキ)  
1924年、東京月島生まれ。東京工業大学卒。詩人として出発し、’54年『転位のための十篇』で荒地詩人賞を受賞。その後、文学者の戦争責任論・転向論で論壇に登場。思索・言論活動を幅広く展開し、日本の戦後思想に大きな影響を与えた。2003年『夏目漱石を読む』で小林秀雄賞を、『吉本隆明全詩集』で藤村記念歴程賞を受賞。2012年3月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)