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反転 闇社会の守護神と呼ばれて

出版社名 幻冬舎
出版年月 2007年6月
ISBNコード 978-4-344-01343-8
4-344-01343-3
税込価格 1,870円
頁数・縦 410P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 反転 闇社会の守護神と呼ばれて

    特捜の鬼検事として恐れられた著者の弁護士田中は、目下、実刑判決を受け最高裁へ上告中の身だ。検事時代の田中は、己の信念を曲げることができずに、司法の闇の力と戦った。ヘリコプターで現場へ向かう姿を“空飛ぶ弁護士”と陰口をたたく声もあった。が、彼には、確固たる信念があった。相手がどんな大物であれ、田中は屈することがなかった。それを裏付けるゆるぎない自信のなぞが、この書で実際の事件の真相をつづっていることでうなずくことができる。本物のアウトローにしか描けない、真実のハードボイルドを感じる。

    (2007年8月14日)

  • 人はかくも反転するのか?反転 闇社会の守護神と呼ばれて

    すごいタイトルですが、著者はかつての「噂の真相」の愛読者ならよく名前は知っている東京地検特捜部のの元検事で弁護士の田中森一。 伝説の特捜エース検事が弁護士となり、一転して大物裏社会の守護神と呼ばれるようになったのは…。 ハタから見ると天使と悪魔ほどに落差のある正義の敏腕検事と悪徳弁護士だけど、実は意外に近い存在なのかもしれませんね。 カポーティも「冷血」で「ペリーは裏口から出て、俺(カポーティ)は表口から出たんだ」とあったけど、彼は表口から入って裏口に出てしまった。 ましてや彼は怖ろしいほどの冷血を浴びてきたのだ。 版元は幻冬社、活字世代を意識して新聞広告を繰り返した、なるほど。 推薦文を書くのは佐藤優など、硬派というかアングラな住人まで。 読みたくなるよなあ。

    (2007年8月10日)

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おすすめコメント

伝説の辣腕・特捜検事として名をあげた後、87年弁護士に転身、とある詐欺事件を巡り東京地検に逮捕;され、実刑判決を受ける。「闇社会の守護神」と呼ばれた男の初・書き下ろし自伝。平和相互銀行不正融資事件など数々の汚職事件を手がけ、華々しく活躍していたエースの特捜検事は、ある日突然表舞台から姿を消し、やがて暴力団や仕手筋らの裏社会の弁護人としてその名を轟かせるようになる。許永中らとともに逮捕され、三年の実刑判決を受けた伝説の「元」検事の自伝。