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ヴァンパイア

出版社名 幻冬舎
出版年月 2012年8月
ISBNコード 978-4-344-02230-0
4-344-02230-0
税込価格 1,540円
頁数・縦 210P 20cm

商品内容

要旨

血を抜かれた若い女性の遺体が相次いで発見され、“ヴァンパイア”と呼ばれる連続殺人犯が世間を騒がせる。犯人はアルツハイマーの母の面倒を見る善良な高校教師、サイモン・ウィリアムズ。被害者の女性は皆、自殺志願者であった。血に取り憑かれた男と犠牲者たちとの数奇な共犯関係の絆。彼らは人知れぬ場所で儚くも希有な愛を育んでゆく。孤高なる美意識と世界観で読者を魅了する岩井ワールド。エーテリアルな愛の物語。

出版社・メーカーコメント

惹かれあう孤独な魂たち。この世の果ての恋物語。

鬼才・岩井俊二が脚本、監督、音楽、撮影、編集、プロデュースを務める映画の原作!「死ぬなら君の血をくれないか」「僕はヴァンパイアなんだよ」学校では自殺を考える生徒を説得する誠実な教師を演じながら、プライベートでは自殺サイトに接触し、若い女性の自殺を幇助する代わりに、血を飲ませてもらっていたサイモン。自殺志願者の間では恐れられているが、せっかく飲んだ血は吐いてしまうし、他の殺人犯が女性を狩る姿を見てパニックになる、気の弱い男でもある。ある日、血を抜かれた若い女性の遺体が相次いで発見された。“ヴァンパイア”と呼ばれる連続殺人犯が世を賑わす中、サイモンは、新たな女性との出会いを求めようとする。孤高なる美意識と世界観で読者を魅了し救済する、岩井ワールド炸裂の恋物語!

著者紹介

岩井 俊二 (イワイ シュンジ)  
1963年宮城県生まれ。95年「Love Letter」で映画監督としてのキャリアをスタート後、「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」「花とアリス」など数々の作品を発表。近年は活動を日本国外にも広げ、10年、「ヴァンパイア」をカナダ・バンクーバーにて撮影。2011年にはオフィシャルHP『岩井俊二映画祭』をオープン。メディアの枠を超え、多彩に活躍するマルチクリエイターである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)