• 本

生き返っても、あの世

出版社名 幻冬舎
出版年月 2016年2月
ISBNコード 978-4-344-02898-2
4-344-02898-8
税込価格 1,100円
頁数・縦 138P 21cm

商品内容

要旨

重度の糖尿病からくる9つの合併症、心肺停止、脳浮腫…死の淵から生還し、「奇跡の人」として退院したが、そこに待ち受けていたのは想像を絶する後遺症との闘いだった。自由の利かない身体、失われている記憶に苦しみながらも、「生きる希望」を見つけていく壮絶闘病記。話題作『死んで生き返りましたれぽ』、衝撃の続編!!

目次

第1章(そのとき見えていたのは
痛み
住人たち
異世界
退院)
第2章(窓の外にいるもの
分からない
歌声
雪と追走
東京)
第3章(生きることは面倒だった
綻び
溶ける
生きている人
生きていくこと)

おすすめコメント

一度死んで生き返ったら、死ぬよりツラい世界が待っていた。それでも〈わたし〉は生きる希望を見失わない。pixiv累計閲覧数600万超&総リツイート3万超──WEBで大反響を呼んだコミックエッセイ『死んで生き返りました れぽ』の続編。著者の村上竹尾氏は3年前の春、突然の心肺停止で緊急搬送されました。9つの合併症が判明し、生死の淵を彷徨いましたが驚異的に快方へと向かい、2ヵ月後に退院。その時には「奇跡の人」と呼ばれました。しかし、生き返ったあとには「生」を実感できない世界が待っていました。理解できない視界、読めない文字、空に浮かぶくじら、幻覚に幻聴……普通の生活とは程遠い現実。これまでの仕事での過剰なストレス、不規則な生活などが原因で患った数々の病状。奇跡的にいくつかの数値は回復はしたものの、その後遺症は想像もできないものだったのです。それは、まるで悪夢の世界のよう……一度は「生き直す」ことのできる喜びに歓喜したが、いつまで続くか分からない不可思議な症状に苦悩する生活が続いています。状況を自らに納得させる難しさ、家族を含めた周囲の対応、入院前に引きずり込まれていった死への誘いなど、異世界に迷い込んでしまったかと思えるほどの壮絶な葛藤が繰り広げられます。今回は、そんな著者が苦しみながらも「生きることの実感」を求め続ける、息苦しいまでに切実なコミックエッセイです。

著者紹介

村上 竹尾 (ムラカミ タケオ)  
漫画家・エッセイスト。奈良県出身。2014年、闘病エッセイ漫画『死んで生き返りましたれぽ』(双葉社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)