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怖いへんないきものの絵

出版社名 幻冬舎
出版年月 2018年12月
ISBNコード 978-4-344-03403-7
4-344-03403-1
税込価格 1,650円
頁数・縦 217P 19cm

商品内容

要旨

『怖い絵』と『へんないきもの』が、まさかの合体。アルチンボルドの魚、クラナッハのミツバチ、ルーベンスの狼、ペルッツィのカニ…。不気味で可笑しい名画の謎に迫る!

目次

全裸でサメに襲われる理由―『ワトソンと鮫』コプリー
魚介類にも神の御心を―『魚に説教する聖アントニウス』ベックリン
オオカミはなぜ「ワル」なのか―『赤ずきんちゃん』ドレ
ローマを建国したオオカミ少年―『ロムルスとレムス』ルーベンス
怪物を切ったのは誰だ―『ペルセウスとアンドロメダ』メングス
強敵に、男一匹立ち向かえ―『ヘラクレスとルレネーのヒドラと蟹』ペルッツィ
挟まれ、噛まれる少年たち―『カニに指を挟まれる少年』パオリーニ
ミツバチで人類は滅ぶのか?―『ヴィーナスとクピド』クラナッハ
ハエで人類は復活できるのか?―『聖母子』クリヴェッリ
偉大なる母の宙返り―『コショウソウとピパ』メーリアン
生物多様性を絵にしてみたら―『水』アルチンボルド
罪と、汚れと、愛らしさと―『美術鑑定家としての猿たち』マックス
進化と神罰の符号『人間の堕落』グース

おすすめコメント

2大ベストセラー 『怖い絵』と『へんないきもの』が、まさかの合体。 アルチンボルドの魚、ルーベンスのオオカミ、クラナッハのミツバチ、ペルッツィのカニ…… 不気味で可笑しい名画の謎に迫る!   ●オオカミが悪い男というのは真っ赤な?!?――『赤ずきんちゃん』ドレ ●友を助けて星になった、ある気の毒な蟹――『ヘラクレスとルレネーのヒドラと蟹』ペルッツィ ●鮫に襲われた男はなぜその再現を描かせたか?――『ワトソンと鮫』コプリー ●聖なる宗教画にハエを描き込む意図とは?――『聖母子』クリヴェッリ ●「写実的」と評判の魚介類が、どうもおかしい――『水』アルチンボルド ●なぜ西洋名画のサルは怖いのか――『美術鑑定家としての猿たち』マックス―『人間の堕落』グース― 早川「中野先生、このヘビは何ですか? 手足がありますよ! これはさすがに変でしょう!」 中野「旧約聖書では、アダムとイヴに禁断の果実を食べさせたヘビが、神の怒りに触れて手足を奪われた、とあります。この絵は、果実を口にする前なので、まだ手足はあっていいわけです」 早川「なるほど。しかしこいつの手足がなくなったら、さらにもっと気色の悪い生物になりそうです。わ、想像しただけで背中に湿疹が!」

著者紹介

中野 京子 (ナカノ キョウコ)  
作家、ドイツ文学者。北海道生まれ。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍
早川 いくお (ハヤカワ イクオ)  
著作家。1965年東京都生まれ。多摩美術大学卒業。広告制作会社、出版社勤務を経て独立、文筆とデザインを手がけるようになる。近年は水族館の企画展示などにも参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)