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SとM

幻冬舎新書 か-6-1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2008年3月
ISBNコード 978-4-344-98073-0
4-344-98073-5
税込価格 792円
頁数・縦 190P 18cm

商品内容

要旨

娼婦に肛門性交を強いて国を追い出された作家マルキ・ド・サド、被虐趣味に溢れた小説を書き一躍有名になったザッヘル・マゾッホ。彼らの嗜好を基に命名された「サディスム」「マゾヒスム」が浸透したのは十九世紀だが、そもそも精神的・肉体的な苦痛を介して人が神に近づくキリスト教に、SM文化の源流はあったのだ。鞭とイエスはどんな関係があるのか?そして、SMが輸入されることもなく日本で独自の発展を遂げたのはなぜか?縦横無尽に欲望を比較する画期的な文明論。

目次

第1章 そもそもSとは?Mとは?
第2章 SMって何?いつから発生した?
第3章 SMは、どのようにエスカレートしたのか?
第4章 SMは、歴史の必然から生まれた
第5章 SMの理想の相手は、どこで見つかるのだろう?
第6章 SMは、文化のバロメーターである
第7章 日本人にとって、SMとは何か?

著者紹介

鹿島 茂 (カシマ シゲル)  
1949年神奈川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランス文学研究者・共立女子大教授。一九世紀フランスを中心としたエッセイを多数執筆。91年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で第一二回講談社エッセイ賞、2000年『職業別パリ風俗』で第五一回読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)