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責任と物語

出版社名 春秋社
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-393-33410-2
4-393-33410-8
税込価格 2,200円
頁数・縦 207P 20cm

商品内容

要旨

われわれは自分の人生の物語を生きている。物語のなかで自己を解釈することでアイデンティティは紡がれていく。物語的責任は他者との関係性における許しと約束によって深められ、自己責任論を超えた互いに支え合う「弱い責任」へと繋がっていく。

目次

第一章 伝統的責任概念の構造
第二章 決定論
第三章 二階の欲求説
第四章 物語的責任
第五章 回顧と訂正可能性
第六章 許しと約束の力
第七章 物語の核

出版社・メーカーコメント

責任という多岐にわたる複雑な概念を個人の責任概念に絞りつつ、「責任を引き受けるとは、どういうことか」について、人間を自ら解釈し自己反省や自己犠牲を促すものと特徴づけたうえで、その生き方そのものを物語論としてみなし責任概念と関連づけた斬新な書。

著者紹介

戸谷 洋志 (トヤ ヒロシ)  
1988年東京都生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。専門は哲学、倫理学。法政大学文学部哲学科を卒業し、2019年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。ハンス・ヨナスの研究で学位取得。2015年「人類の存続への責任と『神の似姿』」で涙骨賞奨励賞受賞。同年「原子力をめぐる哲学」で暁烏敏賞を受賞。2022年『原子力の哲学』でエネルギーフォーラム賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)