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星を見る人 日本語、どん底からの反転

出版社名 春秋社
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-393-44424-5
4-393-44424-8
税込価格 2,640円
頁数・縦 249P 20cm

商品内容

要旨

ことばの手ざわり、肌ざわりに誘われ、情感の深みへ。芭蕉、蛇笏、久保田万太郎、石牟礼道子、荒川洋治、井筒俊彦、草間彌生…絶滅危惧種となった風合いある表現に、ゆらぎ、渦巻き、なりかわる、こころ・からだ・いのち。芸術選奨文部科学大臣賞・ドゥマゴ文学賞俳人による五感を震わせる評論!

目次

序 星を見る人
1 近代を踏み抜いて『石牟礼道子全句集 泣きなが原』
2 皮膜と「興」草間彌生と荒川洋治
3 やつしの美 久保田万太郎の俳句
4 エロスとタナトスの魔境 飯田蛇笏
5 戦争、エロスの地鳴り 三橋敏雄
6 社会性俳句・巣箱から路地に 大牧広
7 美への巡礼 黒田杏子
8 現代俳句時評
9 草田男と霊感
10 渾沌と裸 井筒俊彦『意識と本質』から
11 新説『笈の小文』切れと感情の大陸

出版社・メーカーコメント

急激に進化するAIテクノロジーのかげで滅びゆく生身の言葉たち。豊かな語彙の中にこそ日本はあり、ひとひらの言の葉に世界は畳み込まれる。グローバル・情報社会における詩歌の営為、真価とは。定説、読みの硬直への静かなる反逆。

著者紹介

恩田 侑布子 (オンダ ユウコ)  
俳人・文芸評論家。1956年9月、静岡市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専攻卒。「酔眼朦朧湯煙句会」、連句「木の会」に終会まで所属。攝津幸彦の「豈」同人を経て、現在「樸(あらき)」代表。日本文藝家協会会員、現代俳句協会賞選考委員、神奈川大学全国高校生俳句大賞選考委員。国際交流基金の援助のもと、パリ日本文化会館客員教授としてコレージュ・ド・フランスを始め、リヨン、エクスマルセイユの大学などで6回の講演をおこなう(2014年、2019年)。評論集『余白の祭』により第3回Bunkamuraドゥマゴ文学賞。句集『夢洗ひ』によち第67回芸術選奨文部科学大臣賞、2017年第72回現代俳句協会賞。論作の実績により2018年第9回桂信子賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)