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ピアノを弾く身体

出版社名 春秋社
出版年月 2003年4月
ISBNコード 978-4-393-93163-9
4-393-93163-7
税込価格 2,530円
頁数・縦 292,8P 20cm

商品内容

要旨

鍵盤に触れる指、身体全体に共鳴する響き。官能的なほどの快感こそが弾き手と聴き手をともに音楽の愉楽へ誘う。演奏する身体を介して実践と研究を繋ぐ新しい音楽学を目指して。

目次

第1部 ピアノを弾く手(作品解釈としての運指―「音楽作品」と「演奏する身体」の絡み合い
手の形・響きの形―ジャンケレヴィッチのアルベニス論をめぐって
鍵盤を「打つ」指―ハイフィンガー奏法と近代日本の精神風土)
第2部 弾く身体と音楽作品(音の「身振り」を記述する―ハイドンのピアノ・ソナタを楽曲分析
消えゆく音に指で触れる―シューマンとフォルテピアノ
手のドラマ―ショパン作品を弾いて体験する)
第3部 ヴィルトゥオーソのパフォーマンス(奇術師としてのヴィルトゥオーソ
超絶技巧の二つの顔
戦略としての「聴かせる」テンポ―ピアノ協奏曲における緩急の変化 ほか)

著者紹介

岡田 暁生 (オカダ アケオ)  
1960年京都生まれ。大阪大学文学部博士課程単位取得退学。ミュンヘン大学およびフライブルク大学で音楽学を学ぶ(DAAD)。大阪大学文学部助手、神戸大学発達科学部助教授を経て、現在京都大学人文科学研究所助教授。文学博士。著書:『オペラの運命』(中公新書、2001年、サントリー学芸賞受賞)
伊東 信宏 (イトウ ノブヒロ)  
1960年京都市生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。リスト音楽院、ハンガリー科学アカデミー音楽学研究所バルトーク・アルヒーフなどに留学。大阪教育大学教育学部助教授。著書:『バルトーク』(中公新書、1997年、第七回吉田秀和賞受賞)
近藤 秀樹 (コンドウ ヒデキ)  
1965年広島県生まれ。2000年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了(博士論文「ジャンケレヴィッチのヴィルトゥオーソ論における『技術‐生成』の問題」)。文学博士。大阪教育大学非常勤講師
大久保 賢 (オオクボ ケン)  
1966年金沢市生まれ。2000年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了(博士論文「音楽作品ゲーム論」)。文学博士。立命館大学文学部非常勤講師
小岩 信治 (コイワ シンジ)  
1968年静岡市生まれ。東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程、ベルリン芸術大学博士課程修了(博士論文“Das Klavierkonzert um 1830:Studien zur formalen Disposition”、出版準備中)。桐朋学園大学ほか非常勤講師、東京芸術大学非常勤助手
大地 宏子 (オオチ ヒロコ)  
1972年神戸市生まれ。2002年神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了(博士論文「ハイフィンガー奏法による日本のピアノ教育の系譜」)。武庫川女子大学非常勤講師(ピアノ)
筒井 はる香 (ツツイ ハルカ)  
1973年京都市生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了(博士論文「19世紀前半のウィーンにおけるフォルテピアノ―制作から音楽へ」)。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)