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青年・渋沢栄一の欧州体験

祥伝社新書 230

出版社名 祥伝社
出版年月 2011年2月
ISBNコード 978-4-396-11230-1
4-396-11230-0
税込価格 946円
頁数・縦 235P 18cm

商品内容

要旨

一八六七年一月、渋沢は、将軍・慶喜の弟、徳川昭武を公使とする遣欧使節団に随行を命じられ、欧州巡歴の旅に出発した。かの地で彼は何を見聞きし、何を感じたのか。それは、新生日本の建設に、どう生かされたのか。

目次

序章 いまなぜ、渋沢栄一か?
1章 将軍の親弟、徳川昭武に随って欧州へ
2章 なぜ、農民出身のにわか侍が選ばれたのか
3章 マルセイユまで、四八日間の船の旅
4章 パリ万国博覧会の光と影
5章 大君の使節、欧州五ヵ国巡歴
6章 「ペルゴレーズ館」での学びの日々
7章 幕府崩壊、帰国へ
8章 隠棲の慶喜のもとで、静岡藩の藩政改革
9章 明治新政府での活躍と欧州体験
終章 いま求められる「論語資本主義」の精神

出版社・メーカーコメント

巨人・渋沢は、いかにして生まれたか 1867年1月、渋沢は、将軍・慶喜の弟、徳川昭武を公使とする遣欧使節団に随行を命じられ、欧州巡歴の旅に出発した。 かの地で彼は何を見聞きし、何を感じたのか。 それは、新生日本の建設に、どう生かされたのか。 欧州体験が、渋沢に与えた影響とは 渋沢の膨大な業績を可能とした「銀行」と「合本主義」、この2つのシステムを実体験し、学んだのが若き日の欧州への旅であり、パリ滞在の日々であった。 70歳代の半ばのころ、渋沢はこう語っている。 「自分の一身上、一番効能のあった旅は、44年前の洋行と思います。この時が銀行を起こすこととか、公債を発行するとか、ということに気がついた」 ■巨人・渋沢、誕生の秘密を探る <著者の言葉> 本書の主題は、青年・渋沢栄一が、どのような背景を基に、ヨーロッパへの旅に出かけたか。そして2年近くにわたるパリ滞在体験によって、日本近代化の巨人に成長していく基礎をいかにして培(つちか)ったかをたどることにある。 思えば、人の一生を樹木の生長に譬(たと)えれば、その根や幹は30歳前後までに出来上がってしまうもののようである。そしてその時期における旅や海外体験が、いかに重要かということである。それは視野を大きく広げるとともに、自らを、そして自国の姿を外から客観的に見る機会を与えてくれるからである。 この小著は、その意味で渋沢栄一の青年時代と海外体験に焦点を絞り、巨人・渋沢誕生の秘密を探るものである。

著者紹介

泉 三郎 (イズミ サブロウ)  
1935年生まれ。一橋大学経済学部卒。事業のかたわら、76年から岩倉使節団の足跡を追う旅を始め、約8年で主要ルートを踏破。その成果をもとに、数々の著作やスライド映像を制作し、96年「米欧回覧の会」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)