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ヒッグス粒子の謎

祥伝社新書 290

出版社名 祥伝社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-396-11290-5
4-396-11290-4
税込価格 836円
頁数・縦 203P 18cm

商品内容

要旨

ヒッグス粒子は、真空中に充満し、物質に質量を与え、この宇宙を誕生させたとされ、「神の素粒子」とも呼ばれる。ヒッグス粒子とは、そもそもどのようなものか、そしてこの発見が物理学にとってどのような意味を持つのか?素粒子物理学に馴染みのない読者にもわかるよう解説する。

目次

序章 「神の素粒子」ヒッグス粒子とは(宇宙誕生の謎に迫る方法
加速器とは何か ほか)
第1章 「重さ」はヒッグス粒子から生まれた―物質の最小単位・素粒子の世界(物質はどこまで分解できるか
量子力学が支配するミクロの世界 ほか)
第2章 ヒッグス粒子の発見―世界最大の加速器LHC実験(意外に身近な加速器
LHCで何をしているのか ほか)
第3章 真空は「空っぽ」ではない―忙しく働いているヒッグス場の役割(真空には何もないわけではない
「場」とは何か ほか)
第4章 「粒」の科学から「容れ物」の科学へ―素粒子物理学の未来(ヒッグス粒子の発見で素粒子研究は終わるか?
超対称性(スーパーシンメトリー)理論 ほか)

出版社・メーカーコメント

なぜ「神の素粒子」と呼ばれるのか? 宇宙誕生の謎に迫るノーベル賞級の発見! その意義がこの一冊でわかる! 宇宙の誕生と多様性の源(みなもと)、ヒッグス粒子とは何か? なぜ見つけるまで50年もかかったのか? ◎ヒッグス粒子がなければ、「重さ」もなかった ◎目に見えない粒子をどのようにして発見したのか ◎山手線一周の大きさを誇る世界最大のLHC実験 ◎真空は「空っぽ」などではなく忙しく働いている ◎ヒッグス粒子発見で開かれる物理学の新たなステージ ■ヒッグス粒子がなければ、この宇宙もなかった? 2012年7月4日、スイス・ジュネーヴで、ヒッグス粒子と考えられる新粒子の発見が発表された。ピーター・ヒッグスらが理論的に予言して以来、世界中の科学者たちが50年近く探しつづけた「最後の素粒子」がついに見つかったのだ。これは、ノーベル賞級の成果とされる。ヒッグス粒子は、真空中に充満し、物質に質量を与え、この宇宙を誕生させたとされ、「神の素粒子」とも呼ばれる。ヒッグス粒子とは、そもそもどのようなものか、そしてこの発見が物理学にとってどのような意味を持つのか? この実験に携わった著者自らが、素粒子物理学に馴染みのない読者にもわかるよう解説する。※本書の著者印税は宮城県・福島県へ災害復興義援金として全額を寄付いたします。

著者紹介

浅井 祥仁 (アサイ ショウジ)  
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻准教授。1967年、石川県生まれ。1995年、東京大学理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。素粒子物理国際研究センターの助教授などを経て、2007年より現職。ヒッグス粒子、超対称性粒子の探索を専門とし、CERN(欧州合同原子核研究機構)のLHCを用いたアトラス実験に参加する日本人グループの物理解析責任者として、スイスと日本を往復しながら研究を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)