• 本

平凡な革命家の食卓

出版社名 祥伝社
出版年月 2018年4月
ISBNコード 978-4-396-63543-5
4-396-63543-5
税込価格 1,760円
頁数・縦 309P 20cm

出版社・メーカーコメント

地味な市議の死。外傷や嘔吐(おうと)物は一切なし。医師の診断も心不全。なんとか殺人に格上げできないものか。本庁への栄転を目論(もくろ)む卯月枝衣子(うづきえいこ)警部補29歳。彼女の出来心が、“事件性なし”の孕(はら)む闇を暴く!?軽妙に、見事に、人間の業(ごう)の深さに迫る新感覚ミステリー!「ねえ課長、ついでに一週間だけ、わたしに調べさせてもらえませんか」東京・国分寺(こくぶんじ)市の閑静(かんせい)な住宅街で、初老の男が死んだ。かつては存在感の薄い中学教師で、先の選挙で急遽(きゅうきょ)担(かつ)がれただけの市会議員。キャッチフレーズは「国分寺から革命を!」。現場に不審な点はなく、しいて言えば座布団(ざぶとん)がきれいに並びすぎていたくらい。医師の診断も急性心不全だった。所轄(しょかつ)での退屈な日々に飽(あ)きていた卯月枝衣子警部補は、あわよくば本庁捜査一課へ栄転の足がかりにと、昼行灯(ひるあんどん)の刑事課長を言いくるめ、強引に単独捜査に乗り出すが……。