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女性たちの保守運動 右傾化する日本社会のジェンダー

出版社名 人文書院
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-409-24128-8
4-409-24128-1
税込価格 4,950円
頁数・縦 342P 20cm

商品内容

文学賞情報

2020年 第20回 大佛次郎論壇賞受賞

要旨

「家族」「性差」を強調する保守に、その社会的抑圧を経験した女性が、なぜ合流するのか。本書はその実態に、戦後の保守運動史、現代フェミニズム理論、保守派の言説分析、保守団体へのフィールドワークという四つの視点から迫ってゆく。女性による保守運動に内在するアンビバレンスを明らかにし、ジェンダー論にも新たな視角をもたらす社会学研究の力作。

目次

保守運動の台頭とジェンダー
第1部 女性たちの保守運動を捉える視点(戦後日本社会における保守運動の系譜
右派女性に関する米国フェミニズム研究の展開)
第2部 保守運動と家族(日本遺族会における家族言説の変遷―“苦労する母親”像に着目して
「家族の価値」をめぐるポリティクス―保守系雑誌記事の分析から
女性たちの男女共同参画反対運動―愛媛県の事例から)
第3部 保守運動と女性の生/性(焦点化される「慰安婦」問題―「行動する保守」活動動画の内容分析
「慰安婦」問題を嗤えない女性たち―「行動する保守」運動における参加者の相互行為とジェンダー)
日本社会で生きる女性たちの保守運動―その困難と展望

著者紹介

鈴木 彩加 (スズキ アヤカ)  
1985年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科招へい研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)