• 本

緩和ケアという物語 正しい説明という暴力

出版社名 創元社
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-422-11593-1
4-422-11593-6
税込価格 3,520円
頁数・縦 215P 22cm

商品内容

要旨

物語の書き換え。医療者と患者の相互交流の扉を開くナラティブ・アプローチ。

目次

物語としての緩和ケア
緩和ケアを語りベースにする
物語の力
痛みをめぐる語り
痛みの医学的物語
物語としてのスピリチュアリティ
ストーリーのずれ―ソウル・ペイン
「病うこと」と幸福感
死の臨床と罪悪感
混沌の物語
緩和医療における時間
病を書く
傷を負った者が癒す

おすすめコメント

患者の個々の価値観や状況、医療の文脈を無視して、緩和ケアの「正しい理解」を促すことは、時として倫理的暴力となることもある。ナラティブ・アプローチは患者の個別の物語に固有の価値を見出し、患者を語り手として尊重し、複数のナラティブの共存を認める。患者が抱くストーリーを医療の中心に置いた時に見えてくる世界を、著者が経験した具体的な事例とともに描き出す。医療者だけではなく、がん医療に関心のある全ての方へ。

著者紹介

岸本 寛史 (キシモト ノリフミ)  
1966年生まれ。1991年京都大学医学部卒業。現在、高槻赤十字病院緩和ケア診療科部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)