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住民投票とデモクラシー

出版社名 綜合印刷出版
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-434-29335-1
4-434-29335-4
税込価格 1,100円
頁数・縦 129P 19cm

商品内容

要旨

直接民主主義の“申し子”の住民投票は、今日の間接民主主義のもとで、政府(首長)・議会・政党の機能不全と政治の閉塞に対する、“頂点の一針”となる。住民投票の活用と法制化が日本の政治を変える!

目次

第1部 住民投票(住民投票条例の制定で原発を阻止
日本の住民投票
住民投票の法制化に向けて
世界の住民投票
アメリカとドイツの参考例
原発をめぐる国民投票)
第2部 デモクラシー(古代ギリシアの都市国家
中世ヨーロッパの自由都市
中世から近代のスイスの直接民主政と半直接民主政
直接民主政から代表民主政へ
代表民主政と市民革命
「デモクラシーの世紀」とレファレンダム)

出版社・メーカーコメント

本書は住民投票をテーマに、デモクラシーの歴史をかけ足でたどったブックレットである。住民投票が脚光を浴びたのは、原発を止めた1996年の新潟県巻町の住民投票だが、以後、原発、基地、産廃、空港、可動堰など問題を抱える自治体に波及していく。最近、大阪維新の会の大阪都構想が、二度にわたる住民投票で否決されたことは、周知の通りだ。今日の間接民主主義のもとでは、主権者の市民は選挙が終わると直ちに主権を失い、政治の外野席に遠ざけられる。政治を独占する政府(首長)・議会・政党は機能不全に陥り、政治は閉塞してしまう。この事態を打開し、政治を主権者である市民の手に取り戻すのが、直接民主主義の申し子の住民投票である。本書は内外の膨大なデータを凝縮して紹介しつつ、日本と世界の住民投票とデモクラシーの歴史を平易に解説する。日本は世界の主要国並みに住民投票の法制化が急務だが、住民投票は日本の政治を変える力を持つ。

著者紹介

土井 淑平 (ドイ ヨシヒラ)  
鳥取市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。政治思想専攻。元共同通信記者。市民活動家。四日市公害(1960年代)、川内原発建設反対運動(1970年代)、青谷原発立地阻止運動(1980年代)、人形峠周辺ウラン残土撤去運動(1980年代〜2000年代)などに取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)