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知らなかったでは済まされない行動経済学の話

出版社名 高橋書店
出版年月 2025年12月
ISBNコード 978-4-471-21065-6
4-471-21065-3
税込価格 1,760円
頁数・縦 223P 21cm

商品内容

要旨

人を動かすのに「正論」も「熱意」も必要ない。―広告、営業、マネジメント。答えは“合理的でない心”にある。「理論」を仕事に落とし込むための実践書!あらすじ また部下の尻拭いか。完璧な資料を仕上げても心は満たされず、主任という名の雑用係だと自嘲する。30歳、成長曲線はとっくに水平飛行。このまま飼い殺されるのか?そんな焦燥感から逃れるように入ったいつものカフェで、「先生」に出会う。彼が語り始めたのは、人の合理的ではない選択を解き明かす「行動経済学」。それは、人を動かせずに燻る自分を救う鍵となるのか。停滞した日常が、今、静かに軋み始める。

目次

第1章 広告の話(広告予算を獲得できないのはアンカリング効果のせいだった
予算が少ないからこそ使えるナッジ理論の活用法 ほか)
第2章 マネージャーの話(やる気のない部下を動かす「内発的動機づけ」の法則
情報が伝わらないチームが陥る「透明性の錯覚」の落とし穴 ほか)
第3章 営業の話(顧客ニーズを掴む「アンカリング効果」の活用術
関係性が築けない営業が見逃す「互恵性の原理」 ほか)
第4章 消費者の話(自信過剰な人が陥る「自己奉仕バイアス」の克服法
計画通りに貯金できない原因は「双曲割引」だった ほか)

出版社・メーカーコメント

【「正しさ」だけで、人は動かない。必要なのは、仕組みを設計すること】企画書に行き詰まり、頭を抱える……上司が動いてくれない……部下が動いてくれない……もっと仕事の質を上げていきたいけど……もしあなたが、そんな経験をしたことがあるなら、この本を読んでみてください。▼あなたの仕事がうまくいかない「本当の理由」「人間は、君が思っているほど合理的じゃない」。 私たちは皆、無意識のうちに「バイアス(思考の偏り)」という色眼鏡で世界を見ています。本書は、その「人間心理のクセ」を行動経済学の視点を通じて、理論とその理論を日々の業務に落とし込む方法まで解説。【広告・企画】・予算交渉で負けない「アンカリング効果」とは?・数字や言葉の「見せ方」を変えるだけで、相手の納得感は劇的に変わります【マネジメント】・「指示待ち部下」を変える「ナッジ」と「内発的動機づけ」・「アメとムチ」はもう古い。相手が「自ら動きたくなる」環境の作り方【営業・交渉】・値下げ要求を跳ね返す「フレーミング効果」・顧客が最後に選べなくなる「決定回避のバイアス」を防ぎ、契約を勝ち取るクロージング術とは?【消費者心理】・「つい買ってしまう」を防ぐ賢い選択術・セールの赤札や口コミに踊らされない、自分軸の作り方▼ 明日から、少しだけ世界の見え方が変わる ページをめくるたび、あなたの抱えるモヤモヤとした悩みに、明確な「答え」が見つかるはずです。 本書は、ただのスキルアップ本ではありません。ビジネスという戦場で、不合理で愛すべき「人間」を深く理解するための本です。▼あらすじ 本書の舞台は、東京駅を見下ろすカフェ「ネモフィラ」。 主人公は、広告代理店で働く30歳の主任・木村。真面目で優秀ですが、なぜか仕事がうまくいかない。 「論理的に説明しているのに、企画が通らない」 「部下に自由を与えているのに、動いてくれない」 「顧客の要望に応えているのに、契約に至らない」 理想と現実のギャップに苦しむ彼は、先生と出会う。

著者紹介

真壁 昭夫 (マカベ アキオ)  
1953年神奈川県生まれ。多摩大学特別招聘教授。「行動経済学会」の創設メンバー。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授、法政大学大学院教授などを経て、2022年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)