• 本

失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

出版社名 ダイヤモンド社
出版年月 2012年7月
ISBNコード 978-4-478-02155-2
4-478-02155-4
税込価格 1,980円
頁数・縦 318P 20cm
シリーズ名 失敗の本質

商品内容

要旨

率先垂範の精神を欠くリーダー、硬直化した官僚的組織、プロフェッショナリズムの誤解―日本の企業・政府が「失敗の拡大再生産」のスパイラルに陥ってしまったのは、傑出したリーダーが出現しないからだ。いまこそ、戦争という有事におけるリーダーシップを検証すべきである。

目次

1 リーダーシップの本質(求められる「現場感覚」「大局観」「判断力」―戦場のリーダーシップ
名将と愚将に学ぶトップの本質―リーダーは実践し、賢慮し、垂範せよ)
2 組織とリーダーシップ(「攻撃は最大の防御」という錯誤―失敗の連鎖 なぜ帝国海軍は過ちを繰り返したのか
昭和期陸軍の病理―プロフェッショナリズムの暴走
総合国策の研究と次世代リーダーの養成―「総力戦研究所」とは何だったのか
日米比較:名もなき兵士たちの分析研究―「最前線」指揮官の条件)
3 リーダー像の研究(組織人になれなかった天才参謀の蹉跌―石原莞爾 官僚型リーダーに葬り去られた不遇
独断専行はなぜ止められなかったのか―辻政信 優秀なれど制御能わざる人材の弊害
危機に積極策を取る指揮官―山口多聞 理性と情熱のリーダーシップ)
4 戦史の教訓(ノモンハン事件「失敗の教訓」―情報敗戦 本当に「欧州ノ天地ハ複雑怪奇」だったのか
戦艦大和特攻作戦で再現する―合理的に失敗する組織
昭和期陸軍 皇軍派と統制派の確執に見る―派閥の組織行動論)
あとがきにかえて 論理に依存するリーダーの限界―対論 リーダーの「現場力」を検証する(野中郁次郎
杉之尾宜生)

出版社・メーカーコメント

日本軍の組織論的研究を説いた前作『失敗の本質』から28年。その続編である本書では、テーマをリーダーシップ論として展開。【戦略なき意思決定】【戦力の逐次投入】【情報と補給の軽視】【中央と現場との葛藤】……等々の日本軍の失敗の教訓を分析し、調整型リーダーだけが権力の中枢を占める時、組織は迷走&崩壊し始め

著者紹介

野中 郁次郎 (ノナカ イクジロウ)  
一橋大学名誉教授。カリフォルニア大学バークレー校卒業。専門は組織論。防衛大学校教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授などを経て2006年より現職。2002年紫綬褒章受章、2010年瑞宝中綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)