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反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 下

出版社名 ダイヤモンド社
出版年月 2017年6月
ISBNコード 978-4-478-02322-8
4-478-02322-0
税込価格 2,200円
頁数・縦 422P 20cm
シリーズ名 反脆弱性

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要旨

「何が起こるかわからない」といった不確実性、ランダム性、無秩序性は、複雑さを増す現代社会の特質と言って間違いないだろう。ともすると私たちは、これらの性質を帯びた出来事が、安定したシステムを脅かし、「脆い」ものにするはずと思い込みがちだ。だが本書では「antifragile(反脆さ、反脆弱)」という概念を示し、逆に不確実でランダムな負荷が強靭なシステムを作ることもある、としている。上下巻からなる本書の下巻では、「線形、非線形」というキーワードから「脆さ」「反脆さ」を掘り下げるとともに、倫理面とこれらの概念との関係性を、時に軽妙な語り口で論じている。著者は、文筆家、トレーダー、大学教授の三つの顔を持つ哲学者。著書に、予想外の出来事のインパクトを論じた『ブラック・スワン』のほか、『まぐれ』といったベストセラー(ともにダイヤモンド社)がある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年08月04日]

商品内容

要旨

国家、社会の行く末から、生き残る仕事、学ぶべき知識まで―。私たちはこれからどう生きるべきか、万物に通じる思考のものさし「脆弱/頑健/反脆弱」をもとに語り尽くす。

目次

第5部 あれも非線形、これも非線形(1個の大石と1000個の小石の違いについて
賢者の石とその逆)
第6部 否定の道(時と脆さ
医学、凸性、不透明性
ほどほどに長生きする―「引き算」の力)
第7部 脆さと反脆さの倫理(身銭を切る―他人の犠牲と引き換えに得る反脆さとオプション性
倫理を職業に合わせる―自由と自立
結論)
エピローグ 生まれ変わりに生まれ変わりを重ねて

おすすめコメント

「絶対ない」は絶対ない――。『まぐれ』『ブラック・スワン』のタレブが、経済、金融から、テクノロジー、人生、健康、そして愛まで、この不確実な世界で不確実性を飼いならし、したたかに生き延びるための唯一の考え方「反脆弱性」について語り尽くす。

著者紹介

タレブ,ナシーム・ニコラス (タレブ,ナシームニコラス)   Taleb,Nassim Nicholas
文筆家、トレーダー、大学教授および研究者という三つの顔を持つ、現代の急進的な哲学者。主な研究テーマは「不透明性のもとでの意思決定」、つまり人間にとって理解不能な世界で生きていくための地図やルールについて考えること。レバノンでギリシア正教の一家に生まれ、ウォートン・スクールでMBAを、パリ大学で博士号を取得。現在、ニューヨーク大学タンドン・スクール・オブ・エンジニアリングでリスク工学の教授を務める
望月 衛 (モチズキ マモル)  
大和投資信託株式会社リスクマネジメント部。京都大学経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール修了。CFA、CIIA。投資信託等のリスク管理やパフォーマンス評価に従事
千葉 敏生 (チバ トシオ)  
翻訳家。1979年神奈川県生まれ。早稲田大学理工学部数理科学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)