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カフェゴトーの記録

出版社名 大和書房
出版年月 2025年12月
ISBNコード 978-4-479-39466-2
4-479-39466-4
税込価格 2,970円
頁数・縦 253P 19cm

商品内容

要旨

それは母が作ってくれた茶色いお弁当のような、思いやりと素朴さ。後藤さんのケーキは、一度見たら忘れられない顔をしていた。

目次

一章 後藤さん(後藤さん
本物の味
ケーキだけの店
待ち合わせ
間合い
古くて新しい
早稲田の街で)
二章 ケーキ(物語とイメージ
幼児性の芸術
タルトタタンの矜持
チョコレートの哲学
果実のノスタルジー
創作
約束
僕が好きなもの
残したい
ケーキと一日)
三章 人(ゴトーの人
他人以上
ぶどうのタルト
水曜日の音楽
マスター孝行

道具箱
踊り場
実家)
終章 喫茶店(文化
憧れ)

出版社・メーカーコメント

学生の街・早稲田で34年。早稲田大学の学生から著名人まで、幅広い人に愛される ”素朴なケーキ” を出す喫茶店、「カフェゴトー」の全記録・インタビュー集ーー東西線の早稲田駅を出てすぐ、ビルの階段を上がった二階にカフェゴトーはある。朝十時から、夜の九時まで。ここに来る人は、朝も昼もケーキを食べる。コーヒーを飲み、本を読み、話をしながら、それぞれが選んだケーキを食べる。東京で三十年以上、続いてきた喫茶店にはなにかがあった。そのなにかは、あのときゴトーで感じた実家のような空気にある気がした。落ち着きや安心だけではない。明るさと、寂しさ。温かさと心細さ。静かな予感。時間と思いが集積したあの場所には、そういうものが漂っていた」(前書きより)ーー矜持を保ちつつ、優しくもある。大切なものを守りながら、柔軟で、寛大であり続ける−−そんなGOTOの佇まいは、ものづくりに携わる人間として一つの目指すべき姿だと感じる」(朝井リョウさん)ーー「喫茶店の毎日は同じ繰り返しのようで、螺旋のように少しずつ、上にあがっているんだ」(店主・後藤進さん)学生の街、早稲田駅前で34年間続く喫茶店、cafe GOTO(カフェゴトー)。朝井リョウ、内田真美、土岐麻子、テリー伊藤……数多くの人に愛されているのは、30年以上変わらずに作り続けられているホームメイドケーキです。素朴なケーキはなぜ、人々の心を惹きつけるのか。東京で30年以上続く「喫茶店」とは、人々にとってどんな場所なのか。カフェゴトーを愛する各界の著名人、早稲田大学の教授と学生、現役スタッフ、そして70代の店主 後藤進さん。さまざまな人物に話を聴き、「喫茶店」というものの存在を浮かび上がらせたインタビュー集。写真家・川島小鳥さんによる撮り下ろし写真を掲載。チーズケーキ、タルトタタン、チョコレートタルト……長く愛され続けてきたカフェゴトーの代名詞であるケーキと、ドリンクのレシピを多数収録。=====編著瀬谷薫子語り後藤進(カフェゴトー店主)写真川島小鳥寄稿者朝井リョウ(小説家)「GOTOの隅に腰を下ろして」内田真美(菓子研究家)「階上の私的希少店」土岐麻子(歌手)「誰かの花園」テリー伊藤(タレント/ 演出家)「cafe GOTOと私の不思議な関係」