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情報敗戦 日本近現代史を問いなおす

筑摩選書 0301

出版社名 筑摩書房
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-480-01819-9
4-480-01819-0
税込価格 2,090円
頁数・縦 347P 19cm

商品内容

要旨

この国において、政府やメディアなど権力の「大本営発表」への批判精神が皆無なのは八十年前と同じ。知識人も庶民もしっかりとした歴史を見る眼を持たず、歴史に無関心なため、いま再び「情報敗戦」に直面しているのだ。正しい歴史観を持たない限り、日本は今後も新たな敗戦への道をひた走るだけだろう。松本清張や辺見庸、アレントやサイード等々、内外の知識人たちの遺してきた貴重な史論や思想を手掛かりに、日本社会に隠された「情報のカラクリ」を暴き、歴史の虚実を検証する。

目次

序章 問題の発見
第1章 史観で眺める日本
第2章 「昭和維新」と満洲
第3章 清張史観の遺したもの
第4章 戦後日本とは何か
第5章 世界史的大転換
第6章 人間とは何か
第7章 「民主主義は暗闇の中で死ぬ」(Democracy Dies in Darkness)
結章 絶望に抗う

出版社・メーカーコメント

戦後80年を経て日本はなぜ再び情報敗戦に直面しているのか。松本清張やアレントらの視点に学び、日本に巣くう情報のカラクリを暴き、歴史の虚実を検証する。

著者紹介

中尾 茂夫 (ナカオ シゲオ)  
1954年生まれ。長年にわたって、大阪と東京で大学教員を務める。経済学博士。海外での客員教授や研究員歴が多く、著書は『ジャパンマネーの内幕』(岩波書店、第三二回エコノミスト賞)ほか多数。現在は東京を離れ、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)