• 本

内田百間集成 9

ノラや

ちくま文庫

出版社名 筑摩書房
出版年月 2003年6月
ISBNコード 978-4-480-03769-5
4-480-03769-1
税込価格 1,100円
頁数・縦 325P 15cm
シリーズ名 内田百間集成

商品内容

要旨

『猫は煙を気にする様である。消えて行く煙の行方をノラは一心に見つめている。…「こら、ノラ、猫の癖して何を思索するか」「ニャア」と返事をしてこっちを向いた。ノラはこの頃返事をする。』(「ノラや」より)。百間宅に入りこみ、ふいに戻らなくなったノラ。愛猫の行方を案じ嘆き続ける「ノラや」を始めとして、猫の話ばかりを集めた二十二篇。

目次


梅雨韻
白猫

立春
竿の音
彼ハ猫デアル
ノラや
ノラやノラや
ノラに降る村しぐれ〔ほか〕

著者紹介

内田 百間 (ウチダ ヒャッケン)  
1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。1967年、芸術院会員推薦を辞退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。本名、内田栄造。別号、百鬼園(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)