• 本

神国日本

ちくま新書 591

出版社名 筑摩書房
出版年月 2006年4月
ISBNコード 978-4-480-06295-6
4-480-06295-5
税込価格 792円
頁数・縦 232P 18cm

商品内容

要旨

日本は神国である。―誰もが耳にしたことのあるこの言説。しかし、われわれは、「神国日本」がいったい何を意味するのか、本当に知っているのだろうか?その展開を実証的にたどってみると意外な事実が見えてくる。たとえば、「ナショナリズム」を高揚させるイデオロギーと思われがちなこの思想も、中世においては、必ずしも、他国に対する日本の優越を説くものではなかったのだ。その他、天皇・仏教的世界観など、さまざまな観点より、古代から中世、そして近世・近代に至る神国言説を読み解く。一千年の精神史。

目次

序章 神国思想・再考への道
第1章 変動する神々の世界
第2章 神と仏との交渉
第3章 神国思想の成立と変容
第4章 神国思想の歴史的意義
第5章 疎外される天皇
終章 神国の行方

著者紹介

佐藤 弘夫 (サトウ ヒロオ)  
1953年宮城県生まれ。1978年、東北大学大学院文学研究科博士前期課程修了。東北大学大学院文学研究科教授。専門は、日本中世精神史。実証的な文献読解をベースにしながら、当時の人間が生きた世界を深いレベルで捉えることを課題にした一連の仕事を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)