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道徳を問いなおす リベラリズムと教育のゆくえ

ちくま新書 893

出版社名 筑摩書房
出版年月 2011年3月
ISBNコード 978-4-480-06595-7
4-480-06595-4
税込価格 858円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

「人に親切にしろ」「故郷を愛せよ」「社会のマナーは守ろう」。学校の道徳の時間に教えられてきたのは、このような徳育でしかなく、こういった言葉はもう十分、聞き飽きた。では、いまの時代・社会にフィットした道徳とは何か?また、それをどのようにして、子どもたちに教えたらよいのか?本書では、様々な倫理学の知見を掘り下げながら、哲学的にその本質に迫っていく。ひとりでは生き延びることができない時代に、他者と共に生きるための道徳が求められる。

目次

序章 これまでの「道徳」(和辻の日本人批判
日本の道徳的問題 ほか)
第1章 道徳を語る準備―リベラリズムと教育(人権という中核
悪を禁ずる力 ほか)
第2章 共に生きるための「道徳」(子どもに学ぶ義務があるか
シチズンシップの必要性 ほか)
第3章 他者を知り、共感するために―エコロジカル・ケイパビリティ・アプローチ(功利主義と義務論
コールバーグの道徳発達理論 ほか)
第4章 道徳には哲学が効く(哲学がもつ批判的思考
意味をつなぐために ほか)

著者紹介

河野 哲也 (コウノ テツヤ)  
1963年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。玉川大学文学部准教授などを経て、立教大学文学部教育学科教授。専門は、哲学・倫理学。哲学を用いて、環境・倫理・身体に関して思考を拡げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)