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オリンピックと万博 巨大イベントのデザイン史

ちくま新書 1308

出版社名 筑摩書房
出版年月 2018年2月
ISBNコード 978-4-480-07116-3
4-480-07116-4
税込価格 946円
頁数・縦 270P 18cm

商品内容

要旨

二〇二〇年東京オリンピックの、メインスタジアムやエンブレムのコンペをめぐる混乱。それは、巨大イベントの開催意義について再考を迫る契機となった。そもそもオリンピックとデザインは、密接な関係にある。一九六四年東京オリンピックでは、日本のデザイン界が総力を結集し、各分野が連携を図り、統率のとれたデザインポリシーが展開された。その延長上に、一九七〇年大阪万博でもデザインポリシーは発揮されることになる。本書では、戦後に「デザイン」という概念が定着していく過程から説き起こし、五輪と万博という巨大国家プロジェクトのデザインと、そこに貢献した丹下健三、亀倉雄策らの群像を追う。

目次

第1章 世界デザイン会議から東京オリンピックと大阪万博へ
第2章 「国民的」建築家―丹下健三
第3章 グラフィック・デザインという戦略―亀倉雄策
第4章 デザイン・ポリシーによる統率―勝見勝
第5章 原子力の一九六〇年代―岡本太郎
第6章 マルチプロジェクション―観客から群衆へ
第7章 万博パビリオン―「日本館」の系譜
第8章 デザイン・コンペ―東京オリンピック二〇二〇エンブレムと新国立競技場

おすすめコメント

二〇二〇年東京五輪のスタジアムやエンブレムのコンペの混乱。巨大国家イベントの意義とは何か。戦後日本のデザイン戦略から探る。

著者紹介

暮沢 剛巳 (クレサワ タケミ)  
1966年青森県生まれ。美術・デザイン評論。東京工科大学デザイン学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)