• 本

貿易の世界史 大航海時代から「一帯一路」まで

ちくま新書 1538

出版社名 筑摩書房
出版年月 2020年12月
ISBNコード 978-4-480-07356-3
4-480-07356-6
税込価格 1,100円
頁数・縦 341P 18cm

商品内容

要旨

貿易は互いに利益をもたらすものと思われているが、その本質は奪い合いであり、近代以前の貿易は戦争そのものだった。現代でもTPPや米中摩擦に見られるように、貿易は各国の利害が対立する“戦場”となっている。加えて今日のグローバル経済下では、国家と多国籍企業が争う場ともなった。本書では国際貿易の始まった大航海時代までさかのぼり、貿易が資本主義経済を成り立たせ、覇権を握る手段として利用されてきた歴史を描いた。貿易は単なるビジネスなどではないのだ。

目次

第1章 近代世界と貿易(大航海時代の幕開けとポルトガル
スペインと新大陸
商人の国オランダの勃興)
第2章 植民地の拡大と移民の大移動(奴隷貿易と植民地の拡大
非ヨーロッパ世界の構造変容
移民による国家の建設)
第3章 アメリカのヘゲモニー(奴隷国家からの出発
領土拡大と植民地
第一次世界大戦とアメリカ合衆国
大恐慌とニューディール)
第4章 世界経済構造の変質(世界恐慌と第二次世界大戦
アメリカの世紀とグローバル資本主義
国家の衰退とグローバリゼーション)

著者紹介

福田 邦夫 (フクダ クニオ)  
1945年生まれ。経済学博士。明治大学名誉教授。専門は国際貿易論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)